さらに100キロ級では、高校生ながら今年2月のパリ・グランドスラムを制し、あらゆる柔道関係者が「天才」「怪物」と、その才能を評価する
飯田健太郎(現在、国士舘大1年)が国内のシニア大会で初戴冠。体幹が強く簡単には相手に崩されない受けの強さを備え、右組みから井上康生
(現・男子チーム監督)を彷彿とさせる内股に加え、10分近い試合となった準決勝で勝負を決めた「俵投げ」も大きな武器だ。
「自分の課題にしてきたスタミナについては、去年と比べて長い時間を戦うことができた。あらゆる稽古で、自分をとことん追い込んだあとの、
さらにもう一本を意識的に取り組んできた。その成果は出せました」
1年前は体重90キロ台で、減量することなく100キロ級の試合に出場していた。当時、「いずれは普段104キロぐらいの体重で、試合前に100キロまで
減量するような体格で戦っていきたい」と話していたが、食事とトレーニングによって、理想的な体を手に入れた。試合では、昨年までは掛けなかった
背負い投げを仕掛ける場面もあった。背の高い外国人選手対策だという。
飯田がターゲットにする柔道家はひとりしかいない。現在、飯田が4連敗中のウルフ・アロンだ。現・世界王者に勝たなければ飯田の世界選手権の道も、
東京五輪の道もない。
「パワーとスタミナで差がある。4連敗しているので、(12月の)グランドスラム東京ではウルフさんと対戦するところまで勝ち上がって、絶対に勝ちたい」
グランドスラム東京や来春の選抜体重別選手権の結果によっては、来年、アゼルバイジャンのバクーで開催される世界選手権代表の顔ぶれが
ガラリと変わっている可能性すらある。
混沌とする男子の重量級戦線から抜け出す柔道家は現れるのか

小川直也Jrの優勝でさらに激戦。男子柔道重量級は壮絶サバイバルに
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/fight/2017/11/14/jr_split/index.php

全日本柔道連盟会長で国際柔道連盟(IJF)の山下泰裕理事(60)が14日、来年1月から採用される新ルールを歓迎した。
合わせ技一本の復活などの変更を4日にIJFが発表。「日本が勝ちすぎ、という風潮があったので、マイナス方向の動きがあるかと心配したが、全
くなかった」という。今年から「有効」廃止などを導入し一本の価値を高める流れにあり、20年東京五輪まで続く見通し。「投げ技一本の価値、
ハッキリした勝敗を重視する流れは予想以上だった」と感想を述べた。

全柔連・山下泰裕会長、新ルール歓迎「マイナス方向の動きがあるかと心配したが全くなかった」
http://www.hochi.co.jp/sports/etc/20171115-OHT1T50041.html

全日本柔道連盟の山下泰裕会長が、無差別の世界選手権(マラケシュ)視察を終えて羽田空港に帰国し、今月初旬に国際柔道連盟(IJF)が発表した20年東京五輪で
採用される新ルールについて「日本にマイナスになる動きを心配していたが、全くなかった。はっきりした勝敗を大事にしている(ルール)」との見方を示した。
今年の試験導入では廃止された技あり2つによる合わせ技一本が復活するなどの変更点があった。世界選手権については、初優勝した女子の
朝比奈沙羅(東海大)について「頑張った。気力も充実していた」と称えた。

山下会長、20年柔道新ルールに見解「マイナスはなかった」
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/11/15/kiji/20171114s00006000295000c.html