今大会は、どの試合も保守的になる事がなく、強気に行けたのが勝因です。久々に自分らしい「前に出る柔道」で、最後(優勝)まで行けました。
ここ最近の国際大会では頂点に立つ事ができず、今大会は挑戦者。プレッシャーがこんなにも無い試合は久々で、肩の荷が下りるということは
この事なんだというくらい、楽しく柔道ができました。久しぶりに笑って終われて良かったです。やっぱり金メダルは良いですね。
今大会に向けた思い
リオデジャネイロ五輪と、2017年ブダペスト世界柔道選手権大会(以下、世界選手権)で敗戦し、「この階級に私の居場所はあるのだろうか」と、
今日の柔道グランドスラム東京まで、ずっと考えていました。
負けている姿を無様にさらすのが私は嫌です。優勝が出来なかったらとか、そこまで明確には決めていませんでしたが、ある程度の「覚悟」を決めて今大会に臨みました。
結果は優勝。ここで勝った事で、「私にもまだ次のチャンスがある」という確認が出来たので、本当に良かったです。
準々決勝:渡名喜風南との対戦
世界選手権で直接対決は無かったものの、世界選手権で金メダルを獲得した渡名喜選手(帝京大学)には、「リベンジしたい」という気持ちが物凄くありました。
そこを越えないと次にも進めません。
昨日(12/1)の抽選結果を見て、準々決勝で必ず対戦するだろうと予想もしており、渡名喜選手への対策も考えていました。
対策は2つ程ありましたが、実は2つとも失敗。自分の考えていた対策とは違う形で決まりましたね。そういう時もあります(笑)。リベンジが出来て本当に良かったです。
気持ちの変化
銅メダルで終えた世界選手権終了後から、練習の取り組み事体は変えていません。ただ、とにかく世界選手権のビデオを見ました。
出場した日本代表選手と私の違うところは、いったい何処だろうと。自分の階級である48kg級だけでなく、他の階級の52kg級〜沙羅ちゃん(朝比奈沙羅)の78kg超級まで。
勝った人というのは挑戦者、フレッシュな人が優勝していました。自分が初めて世界選手権で優勝した時のようで、気持ちの部分で変化はありましたね。
今後に向けて
今大会で優勝できたのは、本当に良かったと思います。しかし、今大会の優勝で、世界選手権の代表に選ばれたわけではありません。
出場が決定しているわけではありませんが、今後も国際大会や世界選手権代表選考会を兼ねた全日本選抜柔道体重別選手権大会があります。
この試合でひとつずつ結果を残し、世界選手権代表を掴みたいです。そして再び、世界選手権で金メダルを獲りたいですね。

優勝選手インタビュー 女子48kg級 近藤亜美
http://www.judo-ch.jp/result/gs_tokyo/2017/winner_interview/women_48/