体重無差別で争う柔道の全日本女子選手権が17日、リオデジャネイロ五輪女子78キロ超級の最終代表選考会を兼ねて
横浜市の横浜文化体育館で開催される。ともに初代表を狙う田知本愛(ALSOK)と山部佳苗(ミキハウス)が16日、
記者会見し意気込みを語った。
代表争いは、昨年の世界選手権銀メダルで世界ランキング5位の田知本がリード。同12位の山部が2日の全日本選抜
体重別選手権で優勝して望みをつないだ。
田知本は妹の遥(ALSOK)が70キロ級で2大会連続の五輪代表に決まり、「五輪が手の届く所にある。しっかりつかみ取りたい」と
姉妹での代表入りに意欲を燃やす。
山部は今月初旬に競泳の日本選手権を観戦。山梨学院大の同級生で所属も同じ女子平泳ぎの鈴木聡美が2大会連続の五輪出場を決めた
のを目の当たりにし、「どんどん攻めていた。勇気をもらった」と発奮する。
全日本柔道連盟は17日の競技後、強化委員会を開き、代表を決める。

柔道:全日本女子選手権 リオ五輪、最終チャンス 田知本愛、山部「つかむ」 女子78キロ超級
http://mainichi.jp/articles/20160417/ddm/035/050/120000c

体重無差別で争われ、リオデジャネイロ五輪78キロ超級代表最終選考会を兼ねた柔道の全日本女子選手権前日の16日、五輪代表候補の
田知本愛(27)=ALSOK=と山部佳苗(25)=ミキハウス=が会場の横浜文化体育館で会見し、闘志を燃やした。田知本は昨年初優勝し、
10年に9連覇を達成した塚田真希以来の連覇に挑み、山部は2年ぶり3度目の頂点を狙う。
リオ五輪の柔道女子日本代表最後の1階級は田知本か山部か。78キロ超級の2強は決戦前日に対照的な表情を見せた。
これが追われる者の重圧だ。田知本は「優勝した昨年は初めて見た景色。そこにもう一度上がりたいという気持ちが今まで以上に強い」と吐露。
笑顔はなく、緊迫感を漂わせた。
昨年の世界選手権は2位。2月の国際大会を制して代表レースで一歩抜け出したが、2週間前の全日本選抜体重別選手権は準決勝で敗れた。
17日は70キロ級代表を決めた妹の遥(ALSOK)がサポート役。優勝を逃しても姉妹代表の可能性があるが「あと少しで五輪に手が届く。
自分の力でしっかりつかみたい」と文句なしの決定を狙う。
山部は大逆転に向け、豪快な勝ち方を伴った優勝にわずかな望みを託す。冬場の国際大会では表彰台を逃したが、選抜体重別優勝で
踏みとどまった。「最後はどちらが執念を出せるか。日本一になって五輪に出たい」。順当なら田知本と当たる決勝に全てを懸ける。

リオ切符かけ田知本&山部メラメラ
http://www.daily.co.jp/general/2016/04/17/0008996914.shtml

リオデジャネイロ五輪選考会となる柔道の全日本女子選手権は開幕を翌日に控えた16日、会場となる横浜文化体育館で前日会見があり、
女子78キロ超級で五輪切符を争うライバル2人が出席した。国際大会の成績で後続を大きく引き離す田知本愛(27=ALSOK)は、
「妹が自分の力で勝って代表権を獲得した。自分も優勝して五輪を狙いたい」と2連覇を誓った。
70キロ級で代表に決まっている妹遥は、今月上旬の全日本選抜体重別選手権で優勝した。普段はけんかも絶えない姉妹だが、
妹は「ライバルという気持ちが強い」という。4年前はロンドンに妹が行き、自分は行けなかった。「負けたくない」と士気は高い。
選抜体重別では「お姉ちゃん」と慕われる48キロ級の浅見も代表権を逃した。「4年間やってきたことを出せないのは悔しいよ」と
大親友から言葉ももらったと言い、その思いも乗せて再びの日本一、その先へと進む。
78キロ超級で2番手に甘んじる山部にとっては、優勝だけでなく内容を問われる一戦になる。会見では、昨年の決勝で敗れて2連覇を
阻まれた田知本を横目に「負けた悔しさがある。リベンジしたい」と語気を強めた。先週、山梨学院大の同級生で、同じミキハウスの
競泳の鈴木聡美を応援しに、選考会に足を運んだ。目の前でリオ行きを決めた親友の姿に、「前半から攻めていた。私にはそういうのが足りない」と
刺激を受けた様子だった。

田知本愛が妹の遥から刺激受け「自分も五輪狙う」 - 柔道
http://www.nikkansports.com/sports/news/1633117.html