柔道のリオデジャネイロ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権第1日は2日、福岡国際センターで男女計7階級が行われ、
男子100キロ超級は昨年の全日本王者、原沢久喜(日本中央競馬会)が決勝で七戸龍(九州電力)に優勢勝ちし、初優勝した。
女子は70キロ級でロンドン五輪代表の田知本遥(ALSOK)が2年連続3度目の優勝。78キロ超級は山部佳苗(ミキハウス)が2年ぶりに制し、
昨年の世界選手権2位の田知本愛(ALSOK)は準決勝で敗れた。78キロ級は昨年世界一の梅木真美(環太平洋大)が準決勝で敗れ、
佐藤瑠香(コマツ)が2年ぶり3度目の制覇。63キロ級は能智亜衣美(筑波大)が初めて制した。
男子90キロ級は西山大希(新日鉄住金)がベイカー茉秋(東海大)を決勝で破り、同100キロ級のウルフ・アロン(東海大)とともに初優勝した。
最終日の3日に最重量級を除く男女各6階級の五輪代表が決まる。
井上康生・日本男子監督の話
「原沢は非常にたくましく育ってきている。精神的にも技術的にも(国内で)一番強い選手になってきた。七戸はもう1試合ある。反省点を分析し、
悔いの残らないように闘ってほしい」
田代未来の話
「(女子63キロ級の五輪代表有力候補は準決勝敗退)課題が残る。後半で競り負けるということはまだまだ地力がない。負けを次につなげられる
ようにやっていかないといけない」
ウルフ・アロンの話
「(羽賀龍之介が欠場の男子100キロ級を制し)何が何でも優勝するしかないという気持ちだった。羽賀と直接対決し、今の力を確かめたかった。
少し納得いかない面もある」

最重量級は原沢が初優勝 女70キロは田知本遥が2連覇/柔道
http://www.sanspo.com/sports/news/20160402/jud16040217390002-n1.html

リオデジャネイロ五輪代表最終選考会を兼ねて7階級で行われ、女子70キロ級は決勝で田知本遙(25)=ALSOK=が新井千鶴(22)=
三井住友海上火災保険=に優勢勝ち。大会2連覇を果たし、ロンドンに続いて2大会連続の五輪出場に前進した。一方、姉の女子78キロ超級、
田知本愛(27)=ALSOK=は準決勝で朝比奈沙羅(東海大)に敗れた。
代表選考会で最大のライバルを下した田知本遙は「(代表が)発表されるまで何も言えないが」と言いながらも「自分のできることを最大限に
やっていきたい」と大舞台を見据えた。ロンドン五輪では7位に終わっており「メダルを取るか取らないかは、天と地ほどの差がある。(リオでは)
一番は金メダル。最低でもメダル」と意気込んだ。
昨年2月には、ドーピング違反の恐れのある市販の風邪薬を服用したことで国際大会を欠場。全日本柔道連盟から警告を受けた。
「家族や違う所属の人たちからも励ましてもらって、奮起しないとダメだと思った。特に姉がそばにいてくれたことが大きかった」と振り返った。
姉の田知本愛も今大会で優勝すれば五輪代表に大きく前進していたが、悔しい敗退。「今年こその思いが強くなって、いい方向ではなく悪い方向へ
出た」と反省した。
しかし、男女とも最重量級は29日の全日本選手権(日本武道館)が最終選考会となり、初の姉妹五輪の可能性は残る。田知本遙は「2人で
行きたいです」と願っていた。

田知本遙2連覇 姉・愛は準決敗退
http://www.daily.co.jp/newsflash/general/2016/04/02/0008951980.shtml

逆転での五輪切符を狙い、気迫がみなぎった。田知本遥は女子70キロ級のリオデジャネイロ五輪代表を争う新井に
決勝で優勢勝ち。「投げにいく」と立ち向かい、残り1分21秒に内股返しで有効を奪って連覇を遂げると涙した。
2012年ロンドン五輪でメダルを獲得できず、雪辱を期した4年間は浮き沈みが激しかった。昨年、ドーピング規定に
抵触する市販薬を服用して国際大会を欠場する失態を犯し、「どん底を味わい、気持ちが折れそうだった」。そんな苦難の時期に
新井が台頭。その若きライバルを最後の代表選考会で下したのは、かつての第一人者の意地だった。

田知本遥、苦難乗り越え涙=選抜体重別柔道
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016040200287