称賛されるべきなのはどちらかといえばサプリの技術陣の方で、ぶっちゃけ講師として
誰を連れてくるかなんて大した問題じゃなかったんです。編集が入れば映像授業なんて
だれがやってもそこそこサマになる。すくなくともそういう空気はあった。
ただ実際応じてくれる講師がいるかどうか未知数だったので、「すごい先生をそろえた」
外観を作ることで講師のプライドをくすぐり生徒の獲得にもつなげたい、と。
かくして講師のプロフィールを盛る虚飾戦略が確立した。
出版とのタイアップも出版社の望むところで今まで見向きもしなかった講師にまで出版
の打診が持ち込まれることに。


 だいたい予備校とか塾の授業って「これ(とテキスト)さえやれば他にやることはない」
を目指すもの。関さんだってテキストの巻頭でそういう説明してたくらいで。
それを変節と言っていいかどうかはわからないけど、結局カリスマとやらも自分の
権勢を維持するためなら大資本と結託することも平気なんかなーと。