生活保護受給者を「患者」に 医師と元警官タッグで詐欺:朝日新聞デジタル
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詐欺罪で起訴された医師は、福岡市中央区の「いのうえクリニック」院長の井上勉被告(61)。クリニック事務長で県警OBの宮内真二(50)と、クリニック室長で指定暴力団系組員だった末崎信直(49)の両被告も起訴された。

 捜査関係者によると、井上被告が2017年11月にクリニックを開いた際、医療関係者が「事務担当」として宮内被告を紹介。その後、宮内被告が、古くからの友人だった末崎被告に声をかけたという。

 県警によると、井上被告らは、患者役の生保受給者の自宅を訪れて「診察」。診療報酬明細書(レセプト)を審査機関に出す時に、診察回数の水増しもしていたという。

 捜査関係者によると、患者役の生保受給者は、末崎被告だけで約100人を集めていた。ほかにも現役組員を通じ、違法薬物やヤミ金の顧客などに声をかけていたという。生保受給者らは見返りとして、睡眠薬や風邪薬、湿布などをタダで受け取っていた。