受験評論家として和田秀樹の名を日本中にとどろかせることになった著書『受験は要領』と『数学は暗記だ』に書かれていることのエッセンスは、
 要領よく勉強して試験に出る範囲を暗記する
ということにつきると思われる。

しかし、大学受験の全範囲を暗記するなんてことは常人には(少なくとも自分には)無理だろうと思った。
また、暗記できたとしても、試験ができないなんてことは当たり前のようにあった。
東大理Vに合格することはもともと才能がない限り無理だとしか思えなかった。
実際、和田は『基本英文700選』の暗記をし、『英文法標準問題精講』を 使っていたと自身の著作物で述べていた。
700選は私も購入したが載っている英文100個くらいしか覚えらなかった。
また、『英文法標準問題精講』は例題だけを正答率5割にするだけでも英語の偏差値70代後半を必要とされる参考書。

そして、 『受験は要領』『数学は暗記だ』が出版されて30年近く経って出版された『受験学力』にはこう書かれている。

「灘中学に5番で入学したのに、1年の終わりには、173人中120番程度まで落ちた」

もともとの基本スペックが高くないと灘中に5番で入れないし、灘で120番なら、1年もあれば東大でも合格できるだけの学力を身につけることは十分可能なんだよ!

こんな奴に騙されたかと思うとホント情けなく思ったわ。