大野精工代表 大野雅史からのお知らせ



http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170711/mcb1707110500017-n1.htm


2017.7.11 05:00


 製造コストの急激な低下を受け、排ガスを出さない自動車は普及が従来考えられていた以上に早く進み、40年までに世界の自動車保有台数の3分の1を電気自動車が占めるようになると見通す。
実現すれば、サウジアラビアの現時点の輸出量を上回る日量約800万バレルの石油が取って代わられる可能性がある。

 BNEFの先進交通担当リードアナリスト、コリン・マッケラチャー氏は、電気自動車の販売が急速に伸びる見通しについて「純粋かつ単純な経済の問題」だと指摘。
「他の多くの人が予想するより、リチウムイオン電池価格の下落がより早く急激に訪れる」と説明した。

 BNEFの予測は国際エネルギー機関(IEA)よりも強気だ。リチウムイオン電池への投資急増でテスラや日産自動車の生産能力が拡大するほか、中国や欧州などの消費者需要も伸び、この予測を後押しするとみている。

 電池のコストは2010年からすでに73%下落したが、BNEFではバッテリー製造企業のイノベーションが加速し、今後20年間で平均価格はこれまで以上に急速に下落すると予想。
ガソリン需要低下の影響を受ける石油企業、電気自動車では必要としない燃料噴射装置のメーカーが打撃を受ける一方、黒鉛やニッケル、アルミニウム、リチウム、コバルト、マンガンなどの商品需要は急増すると予想した。