「作業してる間はどうしても手薄になっちゃうんですよね」
パンをこねながら、一人で三役をこなす。
「書き込みに夢中になって、よくパンを焦がしちゃいます」
この日も焦げたパンをいくつも持っていた。
「これ、こっそりスタバに持ち込んでたんですよ」
すでに入店は断られているので、店舗の外に座って店舗のWi-Fiに繋ぐ。
「これでもう一人増えます」
笑顔の奥に見える口の中は、真っ暗だった。