実際の投球順は大嶋→霜出→名和のところを、名和→霜出→大嶋と登場順
を入れ替えて、大嶋の存在を印象づけている。霜出は予告映像では印象の
薄い2番目に据え置かれているが、先に述べたとおりストロングポイントは霜出
が抜きんでている。三つ巴戦ということもあり、予告映像の登場順をもって霜出
を最下位とするセオリーは、今回は当てはまらないだろう。実は予告映像の
分析、正直に申し上げると、これまでと違って、今回の映像はカメラアングルと
編集が特異で、ボールの軌道が映し出されているシーンが極めて短く、見切れ
の映像も観戦しているPリーガーの様子を見せないようにとの意図がはたらい
ているかのような有様で、ヒントが極めて見出し難い。となると、霜出準決勝
進出の仮設に、わずかながら足せる材料としては、練習投球シーンとは違った
ボールを投げていたのは名和と霜出、同じボールだったのは大嶋。名和のシ
ーンではジャストストライクにも関わらず名和は苦笑いを噛み殺した表情で、
戻る際も首を少しかしげる様。つまり、大嶋は練習投球でボール選択に自信を
持ち、名和は左右どちらかのレーンで、マッチングするボールを今一つ掴み
切れていないと考えられる。そこに、Aグループの岩見がバックアップ軌道
で、スプリットを2つも出しながらもカバーしてのスコア205、左投げの鶴井は
196という要素を重ねると、左投げの大嶋が自信を持ってボール選択できたと
したら、大崩れは避けられるレーンコンディションだという流れが浮かび上がる。
そして最後に、番宣を再度振り返ってみると、「最後まで分からない」、「三つ巴
の大接戦!」とはあるが、お得意の「劇的結末」という言葉がない。最終投球者
の名和は10フレの時点でチャンスはあったが、モノにはできず、準決勝進出は
ならなかったということだ。となれば、霜出準決勝進出、大嶋2位、名和は競り
負けて無念の次回出場停止というのが、今回の試合結果だ。


霜出がアマチュアで初登場したときのキャッチフレーズは  青春キラキラボウラー
プロ転向後久々の復帰を果たし  新生キラキラボウラーとマイナーチェンジした
力も心も全く入っていない  マイナーチェンジでお茶を濁したキャッチフレーズ
名和  リサリサ  大石  小泉  浅田  大嶋と続いた美の系譜
そこから外れた者に   スポットライトは当たらないのだろうか

ファンからは  かわうそに似ていると言われる始末
ある日の深夜にTwitterで  なぜか久保田と交わした  やさぐれたかわうそ談義
道化者路線が運命だったのかと思いきや
とあるトッププロが   霜出の将来性を  早くから見抜いていた  

8月28日  トッププロは霜出を評してこう予言した
「必ず上位に来る選手だと思っています」

11月5日  霜出はトッププロに圧勝し  予言どおり上位に躍り出る
12月9日  プリンスカップ決勝トーナメントで2勝した時点で
大石以来の偉業  デビューイヤーでのトップシードを確実にする


霜出   2.2 
大嶋   2.3 
名和   2.8