今週末放送の1回戦Dグループは、視聴者を大いに失望させた先週の
塩試合ダイジェストとは一転して、番宣には「最後まで分からない三つ巴
の大接戦!」という、好試合を担保するフレーズが躍っている。出場3選手
は偶然にも全員がJBCナショナルチーム出身者で、さらにもう一つ偶然、
3選手ともプリンスカップ決勝トーナメントBゾーンでしのぎを削る戦いを
繰り広げるのである。視聴者の皆さんはプリンスカップの最終結果を知っ
た状態で、番組を見ることになる。3選手のプリンスカップの結果次第では、
視聴者の感情移入も深まろうというもの。3選手の健闘を祈りたい。とは
いえ、今回の放送の収録日は11月8日、ジャパンオープンの2日後。
先週と同様に、順位予想の材料の一つとして、3選手のジャパンオープン
の結果を押さえておこう。まず大嶋。公式戦全体としては、後半戦に入り
徐々にではあるがポイントを獲得できた試合も増えてきて、浮上のきっか
けを掴もうとしているところではあったが、ジャパンオープンでは全く良い
ところなく、クイーンズ戦予選すら出場が叶わなかった。従って今回の収録
は仕上がりの良くない状態で臨んでいると思われる。次に霜出。前戦では
5年ぶりの復帰戦にもかかわらず、謎の冷遇ダイジェスト。しかし今回は
番宣にその名が掲げられており、三つ巴戦ということで好プレーは間違い
ない。それもそのはず。ジャパンオープンは姫路に圧勝しての準優勝。
大嶋とは違って仕上がりの良くない状態で臨んでいると思われる。そうした
若手二人を迎え撃つのは、Pリーグ四美神の頂点に君臨するミス・パーフ
ェクト:名和。スポーツグラフィック誌の最高峰:Numberの企画誌plus版で
桑田佳祐との共演を果たしたのは記憶に新しいところ。公式戦でも今シー
ズンは既にトップシード防衛を確実にしており、美と実力を兼ね備えた名和
は、女子プロボウラーのフロントランナー。しかしジャパンオープンでは予選
落ちと、収録に臨むコンディションは低調だったと予想される。こうしてみる
と、三つ巴戦ながらも、霜出にストロングポイントが目立つ。先週の上國料
萌依のP☆リーガーFILEで霜出が初登場したことも加味して、霜出の準決勝
進出という仮説を立てて、予告映像に目を向けてみたい。

(つづく)