644 : 異形の森の名も無き使者 :2014/11/12(水) 17:03:52 oaHjJI7o
法律の話
著作権には2種類あって、
@著作者人格権(著作者の思想や感情を保護するためのもの)
A著作者財産権(対価の支払い等の経済的利益を守るためのもの)
まず、ゲームに使用するための素材提供の撤回を著作者が要求するには
@の公表権(いつ、どのような形で公表するかを決定する権利、著作権法18条)に該当する。
この公表権は、一度同意を与えたら消滅し、撤回することはできない(民法540条)

次に著作者が主張することができるのは、Aの著作者財産権についてであるが、
具体的には譲渡権(著作者が公衆への提供を決定できる権利、著作権法26条の2)の侵害にあたるかどうかが問題となる。
譲渡権は許諾を得た者によって公表された場合は適用されず、また一度公表された著作物の譲渡権は消滅するので、
ゲーム素材を提供した著作権者は譲渡権はすでに消滅しており、再度配布されたとしても譲渡権の侵害にはあたらない。
他、譲渡権は著作物の対価を請求する権利であるから、無償で公表されているゲームの使用素材に対する譲渡権の主張には実益がない。

よってAno犬氏には素材を差し替える法的義務は存在しない。

681 : 異形の森の名も無き使者 :2014/11/12(水) 23:28:53 oaHjJI7o
>>678
ああ、ちなみに言っとけども
クリエイターとして素材提供者ともめ事を起こさないってのはそうあるべきだし
今回の件に関してはAno犬氏が差し止めに同意してるから法的にも使用しない義務があると思ってる
ただ上の方で警察に起訴されるとかいう脅しみたいな書き込みあったので、実際法的にどうなってるのか知ってほしかった

素材提供者がいきなり使用をやめてくれと言って、作品全体に影響を与えて公開停止になったりってのは
他の使ってもらうために素材を作った人や関係者にも失礼だし、完全にやりすぎだと感じる

682 : 異形の森の名も無き使者 :2014/11/12(水) 23:30:03 LfGGddZo
公開するのと、誰にどう使わせるかは別の問題だろ?
んで、自分で公開した上で、elonaplusの素材として使うことを許諾した作者さんが
後者の使用許諾の部分だけを取り消すことが出来ないってのが理屈としてよくわからんのだが
elonaplusでの利用は公表権じゃなくて63条1項の著作物の利用許諾に基づくものじゃないのか?
同項の許諾について解除を制約するような条項は著作権法には見当たらんのだが