二人は文字通りその作品から離れた。

数日後、その作品は公開された。
公開からまた数日、プレイ回数は日に日に増えていた。
毎時ランキング1位に入っていた時もあったのかな。

二人は「なんでや…なんでや…」と悩んでいたし、それよりも「どうせ公開されるのなら、しっかりした形で出したかった。もっとやれる事はあったのに。」と苦しんでいた。

どうやら実況プレイもされ、Sさんの思い通りになった。

これは後から聞いた話なのだが、どうやら書籍化の話も来ていたらしい。当然シナリオの二人には何の話も通されていない。

そして今、そのゲームのキャラはSさんが所属しているゲーム制作チームのガチャキャラとしてゲスト使用されている。(もちろん二人に話は通されていない)