7日目
答え合わせから新たなる出題編となる梨花視点の開始
当然のように次の事を想定している梨花に生暖かい感情を覚える

梨花からの問題解決策が基本的に雑かギャグで流されるのは初見だとまあこんなもんだよねって思ってたけど
梨花の認識と出来る範囲のやりかたであって、あとでバチバチやるための盛大な前振りだったね……
マニュアルに対しての反応も実感ないから軽いものになる

圭一が先に宣戦布告しているから魅音とのばれたら終わるというやりとりの条件が満たされており
緊張感を維持できるのはポイントが高い

現状の圭一を除く部活メンバーの動きはちょっと読者が望む感じの祭囃子+澪尽しという塩梅で
違和感は少ないが俺祭囃子系二次創作としてはありがちであり左程真新しいものは感じない
わざとなのか祭囃子編を知ってるための温度差なのか真面目なパートでも空気もやや緩く感じる
しかしそこに圭一の発症→失踪という要素が加わりバランス良く引き締まった印象を受け飽きを感じさせない


TIPS
・羽入りさんの旦那さん発症レベル上がってるのに出来た人間過ぎて泣ける
 もう大体察することのできる羽入りさんの嘘が桜花や村の事を思い必要な事としての発案なのだろうけど
 幼い桜花にとってあまりに残酷で痛ましい手段で胸に来る


8日目
これまでの詩音の出番の多さによって圭一の事を心配する詩音という図式が違和感なく取り込まれているのがニクい
また鷹野への直接確認にしても守勢の魅音に対する攻勢の詩音というそれぞれのキャラクターらしい発案となっており

裏の意図では圭一が宣戦布告してしまったことで鷹野犯人説が梨花へ伝わっているかもしれないという
鷹野側の疑念の解消のための作戦であるが初見では普通に詩音のアイディアと受け取れる

部活メンバーは深刻そうにしていた、というフォローが入っているがイリーや富竹への説得は省略されてるのがやや残念
しかしガチガチに説得パートを入れても面白いかどうかは何とも判断しかねるためカットとギャグで流すのは必ずしも悪いとは言えない微妙なところ

鷹野さんとの直接確認も緊張感あって好き
祭囃子編のように羽入が実体化するでもなく些細なフォローをやる気でしてくれるのは皆殺し編で覚悟を決めてくれた感があり好き
鷹野さんは自分のパートでの考えも手段も全うなもので強敵であることを嫌がおうにも意識せざるを得ない


TIPS
・再びのカケラ紡ぎパートは『あなた』と『私』が梨花に関わる何かであると伝えてくる地味に重要なパート
 あのカケラ紡ぎの奴らはなんだったんだ?という疑問への答えという
 総スルーされがちな問題にも手を入れるのかと驚いた

 当時はわからなかったが答えを知っていると解答と梨花の周回システムについてほぼ答えを出してるのは唸らされる
 ただ、読んだ時には回答がなく、完結にあたってはある程度読んだところから振り返ったため
 犯人の動機のあたりは今の自分でもわからなかった
 わかる方いたら教えてほしい


関係ないけど読むときはHG教科書体だとめっちゃ読みやすいね