Ending Ep.■/Celess
目が覚めるとセレスは何も無い真っ白な空間に浮かんでいた。
確か自分達はバイオレットを倒してM.R.S.を止めた筈だった。
ミリアは事が終わったら現実に置ける私の肉体を作り、みんなで暮らせる様になると言っていた。
だがこれは何だ?明らかに現実とは思えない何も無い空間に浮いている現状は一体何なのだ?
「……ミリア?」
返事がない。
「ティ?ミューズ?」
返事がない。
「ジェイムス……」
……返事がない。何時も側に居てくれたジェイムスさえもこの空間に居ないようだ。
「ねえ!みんな何処に行っちゃったのよ!」
セレスは涙を浮かべながら叫んだ。不思議と思えるくらい強く、強く。
「私を一人にしないで……」
セレスの目から涙がこぼれ堕ちた。