アンドレさぁ
アンドレはまだ若いから
人生一発逆転のチャンスはまだあると思うんだよ
だが、アンドレは糖尿病という爆弾を抱えている
アンドレはイイ奴だが意志が弱い
自力で減量するのは無理だ
だから、小錦が受けたような胃を半分にする手術を受けたらどうかと思う
渡辺徹も30代で糖尿病を発症して
今年60才で透析を開始した
とても辛そうだ
もし、30代で胃を小さくする手術を受けていたら、透析は回避出来たかもしれない
血管の病気も、もしかしたら、起きなかったかもしれない
未来の平穏のために、いま生きる喜びを犠牲に出来っかよ、と言う意見もある
そうかもしれない
だがそれじゃ、あまりにも刹那的に過ぎるんじゃないかい?
とにかくアンドレには我慢は無理だ。だから、胃を小さくするしかないと思う
それは嫌だというと、アンドレの場合は特に選択肢はなく、未来は一本道だ
それは回避した方がいいと思うの
大願を成就するには、何かを捨てないと、ですよ
どっちも欲しいの、という生き方を選んだのは作家の徳大寺有恒さんだ。30代中頃で糖尿病を発症したが、減量はしない、存分に美食を楽しむというのが徳大寺さんのダンディズムだった
彼は時代の寵児となり、中年期はエネルギッシュに活躍した
晩年は糖尿病が悪化して、間違いだらけのクルマ選びを執筆することも出来ないほどすいじゃした。ほんの数年での暗転だった。2014年、糖尿病による急性硬膜化血腫で亡くなった