封印が解けて間もなく終わりを迎えると覚悟した教授は昔を振り返った。
どこで衰え始めたのだろう。

3年前、CEO(Chief Executive Officer)に憧れた。
CEOなら子供の頃からの憧れで人を駒のように使えるだろう、
自分が世界を動かせるかもしれないと思ったからだ。

それを世界の同僚に向けて発信したが『当然』相手にされなかった。
この『当然』が、わからなかった。

「教授の秘密」より ミャッ著