カヌー・スプリント男子の選手が2020年の東京五輪代表入りを争うライバル選手の飲み物に禁止薬物を混入させるなどした問題で、石川県警は27日にも、鈴木康大(やすひろ)選手(32)を偽計業務妨害の疑いで金沢地検に書類送検する方針を固めた。
起訴を求める「厳重処分」の意見を付ける見通し。捜査関係者への取材でわかった。
 捜査関係者によると、鈴木選手は昨年9月、同県小松市で開かれた日本選手権で、
小松正治選手(26)の飲料ボトルにドーピングの筋肉増強効果のあるステロイドの錠剤を混入させたほか、練習用具を隠す妨害行為をした疑いが持たれている。
 両選手は昨年の世界選手権に出場した。この問題は日本カヌー連盟の調査で判明し、鈴木選手は行為を認め、6月3日に同連盟から除名された。