日本GP、来年は春開催か=実現なら初、3月案浮上―F1
自動車F1シリーズのステファノ・ドメニカリ最高経営責任者(CEO)がこのほど取材に応じ、三重・鈴鹿サーキットで行われる来年の日本グランプリ(GP)について、春開催の可能性を明かした。実現すれば、日本GPの春実施は史上初になる。

 ドメニカリCEOは春検討の背景として、恒例となっている秋の日本GPがたびたび雨の影響を受けてきたことを認めつつ、「日本は秋も素晴らしいが、春は桜が咲く素晴らしいシーズンでもある」と指摘。その上で「この計画を立てた根本的な理由は、F1がサステナビリティー(持続可能性)にコミットしているということ。移動するロスを少なくすることで二酸化炭素の排出は大きく抑えられるからだ」と説明した。

 ドメニカリCEOは日本GPのプロモーターと交渉しており、「あと数週間で話はまとまると信じている」とした。

 来季2024年のF1日程は同じ地域でのレースを続けて組み、移動のロスを極力抑える方針とされる。関係者によると、3月初旬にサウジアラビアで開幕した後、1週空けてオーストラリア、日本、中国とGPを3週連続で実施。3月中に4戦をこなす案が浮上しているという。

 F1日本GPは過去、鈴鹿と富士スピードウェイで開催されてきたが、全て9~11月に実施。今年も鈴鹿で9月24日に決勝が行われる。