>>282
近代レーシングカーの直る直らない論の話ってのは実は意外と変わってないもんだからね。

もう90年代半ばくらいから、事実上は「ロールケージの方がスペースフレーム的な本体」
って言ってもいいような、ベース車のモノコックの倍以上の数値の剛性出る構造だから。
こうなるとロールケージのパイプと、それが溶接されてる周辺の構造部分だけで
「レーシングカーとしての車体骨格」ってものは成り立ってて、
それより前後とか外側とかのエリアは「ルール上認められてたら切り飛ばしても良いくらい」
ってこともある。実際カテゴリによってはホントにその部分が無くなっててガワしか付いてない場合もあるし。

その場合は「規則上付いてれば良いだけの部分」は、損傷しちゃったものが
寸法だけ元通りになってりゃ良いって意味では、WTCCカーでいう潰れたリアフェンダーみたいなもんなの。

ポルシェ956の場合でも、生産工程で分割されてたポイントの手前から
リベットと接着剥がせば見た目には相当潰れてたものを修復するのも可能だし、
「シャーシナンバー打刻してるプレートが本体理論」で新品のモノコックに交換するのも出来るから
起きた事故の内容ゆえに修復されなかった1台以外が全部レストアされて残ってるの。