エヴァが公開されて、生き続ける意味がなくなった
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
雪野:明日。
明日になれば会える。
今日が一番長いだろうなー。
雪野「ペロペロー遊び行こうか。妹たちは部活だよ」
ペロペロ「ぺろぺろぺろぺろ」
雪野「ペロペロ。慰めてくれてるの?(泣)」
ペロペロ←特にイミはなかったらしい。
雪野「(汗)」
雪野:会いたい。そばにいたい。
離れてはまともに生活することも苦痛。
本当は私は…本当は私は…
自分で思ってた以上に有馬のことを好きなんじゃないか?
私が子供で、だからそのことを知らなかっただけで本当は。
本当はずっと前から。 都香「雪ちゃーん。お醤油買ってきて」
雪野「はーい。
ペロペロー。ボディガードだ」
総一郎「こらこらこら。普通気づかないでいっちゃうかな」
雪野「…!」
総一郎「ただいま」 総一郎「ただいま」
雪野「……げっ!あっ!先に!」
総一郎「舌が…」←ペロペロの
雪野「わあー有馬ー!」
総一郎「わー!宮沢ー!タックルー!?」
雪野:それにしても有馬。
しばらく会わないうちにまたえも言えぬ色気が。
雪野「フヒヒヒヒ」
総一郎「うん?」
雪野「帰り早くなったんだね」
総一郎「うん。本当は明日の新幹線でみんなと帰ってくるんだったんだけど、
打ち上げの幹事とかまたなんか色々責任任されそうだったから適当に理由付けて帰ってきてしまった」
雪野「へえ、めずらしい。有馬もそういうことするんだ」
総一郎「まあ、あのままじゃいつ宮沢に会えるか分からないから」
雪野「えへ。これからはずっと休み?一緒に遊べる?」
総一郎「うん。ちょっとは部活とかあるけど、もう丸一日つぶれるとかいうことはないよ」
雪野「ふーん♪」
総一郎「休み中どうしてた?電話でも聞いたけど」
雪野「宿題全部やった。あと友達と遊んでワイドショー見ておじいちゃん家行って」
総一郎「ふーむ」
雪野「でも有馬いなかったから淋しかったよ!」
総一郎「そ、そ、そ、そうか!う、うん、僕も!」
雪野「えへ」 雪野「けど有馬。ちょっと見ない間に背、伸びたね。頭の位置違うから全然気付かなかった」
総一郎「うん、関節動かすたび痛くて、試合前だからきつかったよ」
雪野「試合どうだったの?」
総一郎「あ、優勝した」
雪野「優勝?」
優勝
<ゆうしょう>
第一位で勝つこと。
また、その順位。
制覇。
「彼は大会で―した。」
雪野「えー!優勝って優勝って一等賞のこと?有馬は、有馬は、剣道の日本一になったの?」
総一郎「う、うん」
雪野「すっごーい!すっごーい!すっごーい!」
総一郎「み、宮沢?」
雪野「うわーすごいなー!かっこ良かっただろうなあー!
見たかったなー。すごい。偉かったね、有馬」
雪野:
一瞬
なんてキレイな
男だろうと思った
総一郎「やっぱり宮沢といる時が一番いいな」
雪野:
私の中に初めての感情が起こった。体全体に広がって、私を支配してしまう。
なぜ今まで彼といて平気だったんだろう。
こんなに想われていて、息も出来ない。
こんなことがあるんだろうか。
私は同じ人にもう一度恋をしてしまった。 総一郎「宮沢。押ッ忍」
雪野「押忍!」
総一郎「お昼食べてきた?」
雪野「ううん、朝だけ」
総一郎「上演時間までまだあるから何か軽く食べていこうか?
うーん開放感。もう完全に自由だと思うと幸せだ」
雪野「あは、はは」
雪野「インターハイで優勝するってどんな感じ?」
総一郎「え、うーん、まあそれなりに」
雪野「それだけ?自慢していいのよ」
総一郎「決勝はうちの主将とやったんだよ」
雪野「へえ、すごい。うちの剣道部って強いんだね」
総一郎「主将は去年決勝で敗れていて、今年こそはって頑張ってたのを見てるし、
僕は1年だし、どうしても主将に勝ってほしいって気持ちが生まれちゃうんだ」
<回想中>決勝戦前
主将「有馬、お前、俺に勝ってもらいたいって気があるだろ」
総一郎「(汗)」
主将「そんな甘い気持ちは捨てろ。俺はお前と一度全力で戦ってみたいと思っていたんだ。
もし少しでも手を抜くようなことがあれば、俺は力づくでお前の唇を奪っ…」
総一郎「全力でやります!」
主将「遮るなよ」
雪野「…それで先輩をぶちまかしたの?」
総一郎「いや、本気でやって負けてもなんか言いがかりつけたりされそうでつい、時々目つきがおかしいんだ!」
雪野「有馬には本当に殿方におモテで合宿とかで大丈夫なのかしら?お風呂とかでいつも…」
総一郎「言うな!それ以上は言うな!想像とかもするな!」
雪野:
有馬の声、髪、表情、話し方…まるで心地いい音楽の中にいるみたい。 雪野:
し、しまった。
こんな肩出た服来てくるんじゃなかった。
有馬が私を見るだけで、動けなくなってしまう。
有馬が私のように子供だったとは思えない。
気持ちを押し付けることのない人だから、分からずにいたけど、
でも時々そういうことはあったもん。
今思うと、私があまりに幼稚なので合わせてくれたんだな。
感情表現犬だし。
有馬に伝えなきゃ。
前よりずっと好きになったの。
有馬のそばにいるだけでドキドキする。
恥ずかしい〜!
いや、こういうことになると急に内気になるのは私の悪いくせだ。
大事な気持ちはちゃんと言わなきゃ。
きっとすごく喜んでくれるぞ。嬉しいなー。
私でも有馬を喜ばせることが出来るんだ。
でも、言ってしまったあと私達はどうなってしまうのだろう。←ちょっとそーぞうしてしまった。
総一郎「何か飲む?」
雪野「ううん」
総一郎「あ、ごめん」
雪野「いや、べ、別に」 総一郎「いやあ〜面白かった」
雪野「特に金星での対決のところがもうスカーッとね!」
総一郎「これからどうしようか?行きたいとこある?」
雪野「え、い、いや、別に」
総一郎「今日元気ないね」
雪野「え」
総一郎「時々黙ってるし。どっか調子悪い?」
雪野「え、あ、いや、そういう訳ではなくて。
えーっと、あの、あの、あのね。
(さあ、勇気を出して言うのよ!宮沢雪野!)
(言え!言ってしまえ!)
いやー!今はちょっと。後で話す」
雪野:
まずい、絶対変と思われたよ。
好きっていうだけなのにな。
どうしてこう不器用だろう。
他のことなら何でも上手くやれるのに。 雪野:
気まずい。
でも絶対有馬に言うんだ。
有馬の喜ぶ顔が見たい。
総一郎「なんで僕を避ける?」
雪野「避けてない」
総一郎「嘘だ。しゃべらないし、目を合わせないし。僕何かしたの?」
雪野「違う」
総一郎「昨日はあんなに喜んでくれたのになんで?」
雪野:
あまりにも有馬への気持ちで溢れていて触れるのも怖い。
雪野「あ、ご、ごめん、ごめん!私!」
雪野:
馬鹿!どうしていつも大事なことが言えないの!?
小心者!
卑怯者!
嘘つき!
見栄っ張り!
自分が大っ嫌いだ。
傷つけた。
有馬の心を傷つけた。 (総一郎
「覚えていてね 僕は宮沢さんが好きだから」
「気持ちは変わらなかったな 好きだったな ずっと」
「本当の両親は蒸発してしまったんだ ――― 僕を残して」
「親戚が集まったとき 面と向かって言われたよ」
“あんな親から生まれたものはろくなものにならない”)
雪野:
彼は何より、拒絶されるのが怖いのに。
だ、駄目だ。このまんまじゃ。
ちゃんと謝って分かってもらわなくちゃ。
雪野「あ…!」
総一郎「離さないから!避けられても嫌われても関係ない!
宮沢を振り向かせるまでにどれだけ待ったと思ってるの!もう待たない!
宮沢の気持ちなんか知らない!
僕は宮沢を手放す気なんて少しもないんだ!」
雪野「もういいよ。怖がらせてごめんね。
避けたんじゃないの。
有馬に触れなかったのは恥ずかしかったからだよ。
目を合わさなかったのは、どうしていいか分からなくなるから。
昨日久しぶりに有馬に会って、前よりもっと好きになったって気がついた。
前よりもっと有馬が好き。そばにいるだけでドキドキするよ」
総一郎「嬉しい」 雪野:
やっと言えた。有馬に伝えられた。
有馬が受け止めてくれてすごく嬉しい。
ずっと付き合ってたのにはじめて両想いになるみたいだ。
総一郎「僕だって宮沢といるときはあがるよ」
雪野「そ、そ、そうなのか?そういう風には見えないが。こういう女相手になるか?普通」
総一郎「なるよ。それは。好きな人は特別だもん」
雪野「なんか私幼稚で、有馬も苦労ばっかりね」
総一郎「うん」
雪野「えっ」
総一郎「いや、別に大丈夫。宮沢がいれば毎日幸せだから」
雪野:
有馬のそばにいるのがとても気持ち良くて、いつまでも登りかけた月を見てた。 「次回予告」
これからのあらすじ!
有馬君が帰ってきた!
やたらとはしゃぐお姉ちゃん。
だが当の彼氏は己の現実に対処し切れなくなってきていたのだ。
そして遂に、ある一線を越えてしまう時が!
次回、カレカノ『シン・カ』
うおっす!
ま、逃げじゃなきゃいいんだけどね。 雪野「はい、夏休みの宿題」
総一郎「え」
雪野「全部やってあるから、見ていいよ」
総一郎「え、いいよ。悪いよ。そのくらい自分でやるよ」
雪野「いいからいいから。有馬インターハイで、ずっと勉強できなかったでしょ?
私がやっておけば、有馬その分時間ロスしないで自分の勉強できると思って。
頑張ったんだ。使ってよ」
総一郎:
色素の薄い髪。
知性的な眉。
その下の表情豊かな目。
細い首。
あったかく、やわらかい体。
いっそ抱いてしまいたい 総一郎「父さん、母さん、おはよう」
有馬の伯母「おはよう」
有馬の伯父「おはよう」
有馬の伯母「いつものことだけど、有馬の家の人たちに会う日は気が滅入るわ」
有馬の伯父「相変わらずな人たちだからね。揃いも揃ってよくもまああれだけ意地悪くなれたもんだと思いますよ」
有馬の伯母「あなたは少しもそんなことありませんのに」
有馬の伯父「とにかく、我々が沈んでいても始まらない。
一番被害を受ける人がここにいますからね。私達がしっかりしなくては」
総一郎「ははっ、そんな心配いらないよ。もう子供じゃないんだし。
いちいち気にしたりしたりなんかしてないよ。
……」
総一郎:
僕の家は、江戸時代から続く医者の家系で、
都内の総合病院の院長である父を筆頭に、医師、製薬会社の役員を務める親族がずらりと並ぶ。
つまり、そういう家柄だ。
そして何より、この家柄を大事にする。
有馬の一族において、僕はただ一つの、汚点だったのだ。 詠子「早いこと。あの若若しかったお父様が亡くなられてもう12年も経つのね」
有馬の伯母「詠子姉さんお久しぶり」
詠子「志津音さん、お久しぶり」
総一郎「詠子伯母さま。ご無沙汰しております」
詠子「…」
総一郎:
僕はこの一族の間で疎まれている。
それは僕の出生に関わりがある。
今の両親は僕の本当の両親ではない。
実の父親の一番上の兄にあたる、正しくは伯父夫婦だ。
詳しくは知らないが、実の父親はこの家に馴染まなかった。
ひどい不良で、何度も問題を起こし、最後は多額の借金と僕を残し、
家の金を持ち出して失踪してしまった。
厄介者の子供。幼い頃からそういう目で見られて来た。
従兄弟A「おいおい、ここは普段着でくるところじゃないぜ」
従兄弟B「馬鹿だな。あれは公立高校の制服だよ。そんなこと言っちゃ可哀想だろう」
従兄弟A「へえ、あれが。さすが。よくそんな安っぽい服着れんな」
従兄弟A&B「あははっあははははっ」
従兄弟A「なんだよ、無視かよ。気取んじゃねえよ。厄介者のくせによ。お前は黙って俺たちに服従すんだよ」
従兄弟C「よせよ」
従兄弟A「けいちゃん」
従兄弟C「そいつは無視することくらいしか出来ないんだからさ。そのぐらいさせてあげなきゃ」
従兄弟A「ああ。あははっあははははっ」
従兄弟A&B「あははははっははははははっ」 総一郎「ちょっと」
詠子「あの子、しばらく見ないうちに怜司に似てきたわ。顔見てゾッとした。
いやだわ、昔を思い出す。汚らわしい。
どうして怜司みたいな子がこの家に生まれたのかしら。
どれだけお父様に恥をかかせたか知れない。
あなたもよくあんな子を育てる気になったものだわ。
施設にでも預けてしまえば良かったのに。
あの子は大丈夫なんでしょうね?性質まで怜司のを受け継いでいないかよく観察しておくのよ。
甘やかして、自分にも有馬の家のものをもらう権利があるだなんて思わせないこと。
この家に置いてもらってる身だってことをいつも分からせておくのよ。
ふん、忌々しい。早く卒業してこの家を出ていってくれればいいのに」
有馬の伯父「姉さん、いい加減にしてください」
詠子「ん?」
有馬の伯父「子供相手にむごいことを。
総一郎にいったい何の罪があると言うんです。
この家の人間はただ怜司の子だというだけであんな子供を責めて。
私からすればあなた達のほうがよほど恥ずかしい。
あの子は頭も性格も良い。
自分が置かれている立場をよく分かっていますよ。
しなくていい努力ばかりして。
彼は県立でもトップの学校に主席で入学しましたよ。
あの子を見下すと言うのなら何を根拠に優越感を抱いているのか。
出来がいいとかの悪いとかの問題じゃない。
私はあの子が可愛い。彼は私と妻との子供です。
私達の子供を悪く言わないでいただきたい」
総一郎「……」 総一郎;
こんな日は、憎悪と、
そして自分の存在を黒いシミのように思うような気持ちとに苛まれる。
あいつらが大嫌いだ
ただいい家に生まれたというだけで
総一郎:
そして、消えてしまいたい。
それでも前向きにやってこられたのはただ今の両親が好きだったからだ。 (雪野「ええ?私は自分のため。だって一番は気持ちいいじゃん」)
(総一郎「……」)
(雪野「有馬も私に甘えていいからね」)
(雪野「一番取るより、有馬といるほうがずっと嬉しかったもん」)
(雪野「前よりもっと有馬が好き」)
(雪野「私が宿題やっておけば、有馬時間ロスしないで済むと思って。
頑張ったんだ。使ってよ」 )
総一郎:
特別大切な人が、僕を特別大切に想ってくれる。
それだけでもう。
総一郎「はい」
雪野『あ、いたいた。良かった。私でーす』
雪野「やあ、今日は出かけるって聞いたから、いなかったらどうしようかと思ったけど、
いて良かった」
総一郎「どうしたの?急に」
雪野「レポートひとつ忘れてたの。今日椿に会った時に帰ってきたんだ」
総一郎「なんだ。言ってくれれば取りに行ったのに。ありがとう。
上がってく?もらいもののアイスあるけど」
雪野「やったー。ラッキー。食べる食べる。おじさんとおばさんは?」
総一郎「まだ帰ってないよ」
雪野「ふ、二人っきりですか?緊張しますなあ」どくどく
総一郎「別に何もしやしないよ」
雪野「ふーん、そうか」
(総一郎「なぜ寂しそうになるんだろう」)わかりません!!
雪野「んーおいしー!」
総一郎「宮沢」
雪野「ん?」
総一郎「キスしてもいい?」
雪野「キャー!なによー嘘ばっかしー。なんにもしないって言ったじゃーん」うれしそう 雪野「…あ、あの。て、手が」
総一郎「ごめん、もうほんとに何もしないから。
でも僕はそのうち宮沢を抱くかもしれない。抱きたいんだ」
総一郎:
この唇も目も手もすべて、
君を感じるためのもの。 総一郎:
さあ、どこへ行こう。二人で。
(総一郎「僕は宮沢を抱くかもしれない。抱きたいんだ」)
雪野「つめたっ!うわっ、あ、有馬!」
総一郎「あはは。驚いた?」
雪野「ど、どうしたの?よくここがわかったね」
総一郎「宮沢ん家行ったらこの辺じゃないかって」
雪野「電話もなしにうちに来るなんてめずらしい」どきどき
総一郎「昨夜からまた秀明泊まりに来ててさ。ベタベタしてうるさいから逃げてきた」
雪野「あさぴんも嬉しいんだよ。久しぶりで」
総一郎「あー失敗した!急に変なこと言って宮沢を不安にさせた。昨日はどうかしてたんだ。
説得力ないけど、でもどうしても宮沢とそういうことがしたいっていう意味じゃないから。宮沢がいやなら絶対に何もしない。
…何?」
雪野「うん?あ、いや、どうして急にそんなこと言ったんだろうって思って。
今まであまりそういうの表に出さなかったから。でも、なんか今分かった。
なんていうのかな。もっと精神的なことなんだよね。有馬が言ってるのは」
雪野「あ!」
雪野:
不思議な感じ。
体はまだ触れていないのに、心は今、確かに触れている。 早くも2学期の予習勉強中
雪野:
それから私達は、残りの夏休みをいつも通りに楽しんだ。
雪野「うわーそんなにどうするの?借りるの?」
総一郎「うん、宮沢が宿題やってくれた分、時間に余裕が出来たからさ、
休み中に30冊は読みたいと思って。せっかくなので」
雪野「えーなにそれ!じゃあ私も私もやる!私は50冊!」
総一郎「なんでそう戦い好きなんだ」 みんなで海で遊泳中
雪野:
みんなで海へも。
秀明「うあはははー有馬有馬ー」
総一郎「…」
雪野「あはは、楽しいわねー」
椿「うわーあはははー」
りか「あーもーやだーうふふ」
雪野「あはは、ほら、ナマコーびろーん、あははは」
秀明「総一郎くーん、オイル塗って〜」
総一郎「やだよ」
雪野「有馬ー!オイル塗ってぇ〜」
総一郎「いやだ」バカばっかりだ 雪野「結局、亜弥ちゃん来なかったね」
椿「あーあいつは」
りか「原稿書いてるよ。今は寝てると思うけど」
椿「あいつ今昼夜逆転してて、太陽見ると目眩するんだって。
いやだねー物書きは呪われた職業だよ。肌青白いんだぜ。夏なのに」
雪野:
そういえば、ここ椿とあさぴんいるんだ。
同じ女大好き人間同士、友情が芽生えるかしら。
雪野「!」
椿「(ぎゅっ)」
秀明「あっ」
雪野:
だめだ、女を独り占めしたいもの同士、縄張り意識が芽生えている。
あさぴんとプリプリ美少女つばさちゃんはどうだろう。
雪野「あ!」
秀明「(キラーン)」
総一郎「芝姫、これあげるから、あのエッチなお兄ちゃんに近づいたらいけないよ。分かった?」
つばさ「がぶっ」
秀明「えーん」
雪野:
兄がいたか。 雪野「うーん、体固まった」
総一郎「朝からずっと勉強だもんな」
雪野「うん」
雪野「お盆過ぎると夕方は涼しい風が吹くね」
総一郎「空も高くなったもんな」
雪野「夏ももう終わりかあ。へっくしゅん」
総一郎「平気?宮沢いつも着るものが薄すぎるんだよ。そんな…」
雪野「……」
総一郎「……」 雪野「うわあ、向こうの空真っ黒だー」
総一郎「急ごう。早くしないと降られる」
雪野「うーやられた…あ、ありがとう…バス来ないね」
総一郎「……じゃあ、うちへ来る?
少し歩くけど、いけない距離じゃないから。
でも、今日うちは誰も帰ってこない。どうする?」
雪野「……嬉しいね」
総一郎「え?」
雪野「私達の間に今みたいな時があること。すごく素直にお互いを好きでいて、
信じ合っていて、迷いがなくて。
今くらい幸せなことって生きててそういくつもないから。だから忘れない。
どんなに時が経って、年を取ってしまっても、覚えてるのよ」
雪野「頭がおかしくなりそう…ん、あっ…!」
(幼い雪野「あ!」)
(幼い総一郎「……」) 総一郎「眠っちゃったのか。まずい、今何時だろう?」ギョッ!
雪野「むにゃ〜」
総一郎「……「7時か。よかった、そんなに遅くない。
夜中だったらどうしようかと」
総一郎:
あったかい。
総一郎「(適当に作ったけど。旨くないと思うけど)」
雪野「(まあ!)いや〜!新婚家庭みたい!」らぶっ 幼い総一郎「うっ…うっ…」
もう一人の総一郎「お前これで幸せになれるとでも思ってんの?お前の傷はそんなに浅かないだろう」
幼い総一郎「うわあああーん」
詠子「お前の顔見るだけでイライラするよ!
びくびくおどおどしやがって!可愛げのないガキ!
お前なんか産むんじゃなかった!なんだいその目は?
誰のせいでこんなに苦労してると思ってるんだよ!」
幼い総一郎「うわー!ああああーん!」
容赦ない暴力
あびせられる残酷な言葉で
心はズタズタ
苦しい事ばかり
生まれてこなければよかった
総一郎「よせよ!なんで思い出させるんだ!」
生まれテきたくなかった
もう一人の総一郎「幸せになろうなんて思うからだよ。
そういうところから心がほつれていくのさ。
お前は俺から逃げられない。俺はお前に含まれている。お前の裏の半分。
お前の足元の影。俺はお前なんだから」
総一郎「おえっ、うっ…はあはあ」
総一郎:
覚めない夢。
いつまでも終わらない悪夢。 「次回予告」
これからのあらすじ!
遂に大願成就!一身同体を経験したお姉ちゃん。
だがそんな事とは関係なく、時の流れは夏の休みを終わらせる。
そして二学期が始まり謎の転校生現る!
次回、カレカノ『 14DAYS・1』
うおっす! 時に、1990年代末。
日本は戦後最大の経済的不況に喘いでいた。
度重なる連鎖式倒産。増加を続ける失業率。
目に余る青少年の凶悪犯罪など、
世紀末と呼称される言葉のイメージによって翻弄されるにふさわしい、
場所と時代になっていたのである。
時を同じく、神奈川県立北栄高校1年A組所属の仮面優等生宮沢雪野は、極度の見栄王であった。
彼女を変えた有馬は、一人で不幸を抱え込もうとする本物の優等生であった。
この二人は、すったもんだの末、二面性を持った優等生として秘密を共有する関係となり、
後に、クラス委員の相棒、仲のいい友人、友達以上恋人未満という段階を経て、
晴れて彼氏彼女という関係にまでたどり着く。
そしてお互いの人生に触発された二人は、自分達の本当の幸せのために生きていこう、と決心するのだった。
己の刹那な幸せを噛みしめる宮沢雪野。
だが、世間様は厳しかった。 まるで彼女らの関係を試すかのが如く、超多忙を強い、二人を会えなくする学校行事、体育祭の脅威。
自らの野望、浅葉メリーランド計画遂行のため、彼女にケチをつけ、
あわよくば別れさせ、フリーへと戻った有馬を利用しようと画策するふしだらな変態美形、浅葉秀明の出現。
ラブパワーに身を任せ、二人して遊びほうけていたことに起因する期末試験の成績下落。
それにより発生する彼女の一方的な阻隔感覚。
加えて二人の成績不振を阻止せんものとする学校教師による、二人の親まで巻き込んだ干渉と圧力。
宮沢雪野の行動を独自に分析、その正体を見破った伊沢真秀の先導によるクラス女子全員による宮沢シカト事件。
中学時代から有馬に心を寄せていた芝姫つばさによる嫉妬に満ち満ちた肉体的連続攻撃。
夏休みのクラブ活動のために引き起こされる有馬とのしばしの離別。
よその家庭の再婚問題。
などなど、次々と世間の荒波が大攻勢をかけていったのである。
だが彼女は襲いかかる数々の試練にも耐え、逆に友人を作り、
人生経験を着実にステージアップさせていくのであった。
一方その頃、己の現実に対処しきれなくなった有馬は、宮沢雪野への依存を顕にする。
その事実を受け入れ、雪野は彼に身を委ねる。
彼女はついに立ち上がった。
そして、今日もまた平穏無事な一日が始まろうとしていた。
だが、しかし! 家族達「おっはよー!いっただきまーす!ごちそうさまー!いってきまーす!」
家族達「行ってらっしゃーい!」
雪野:
二学期が始まりました。
それにしても、夏休みの間には色んなことがあった。
みんなとカラオケ行って、大騒ぎして、
つばさちゃんが家に泊まりにきて、大変なことになって、
あさぴんが遊びにきて、お父さんが大騒ぎして、
おじいちゃん家遊びに行って、お父さんが大騒ぎして、
みんなで喫茶店行って、大騒ぎして、
まほりん家行って、まほりんが歯医者と付き合ってて、
有馬が帰ってきて、チューして、
デートに行って、チューして、
有馬ん家行って、ちゅーして、
また有馬んち行って、チューして、
そのあと、そのあと、そのあと…/// AM
8:15
通学路
雪野「あーりま!おっはよー」
総一郎「おはよう」
雪野「普通の時間に登校なんてめずらしい」
総一郎「今日は朝練がないんだ」
雪野「なんだ、言ってくれたら待ち合わせとかしたのに」
総一郎「宮沢…でも、昨夜電話したらいなかったよ」
雪野「ああ、家族の納涼カラオケ祭りに行っていた時だわ。
私も一時間だけ参加したのよ。時々父の歌声を聴きたくなるのよね」
総一郎「ふーむ。でもなんで一時間だけ?」
雪野「おーっとー!そりゃ今日が夏休み明け実力テストの日だからよ。
久々の首位奪還を狙うからだわ。ごめんなさい、私やっぱり1番のままでいたいの。
2番でも、3番でも、4番でも駄目なの。1番でなくちゃいけないのよ!
高校に入ってからというもの1番お預け状態が続いてほとんど禁断症状よ。
という訳でテストの前では私たちは雌雄を決する敵同士よ。気安く声を掛けないでくださいね。
でも、普段の二人は別よ。いつもはラブラブなの。ぶちゅっ。
いやー!もしかして私達ってすっごいラブラブ!恋人同士みたい!
人に見られちゃったりなんかりしちゃったらどうしよう!いやーー!!
さて。早く学校行って勉強よ。おっさきー!」
総一郎「自分から声掛けてきたのに…」 AM
12:05
廊下
(テストは午前中で終了)
秀明「総一郎くん、みやっざわー。アロハ〜」
雪野「いーーやーーーあ、あさぴーん」
総一郎「お、お前は」
秀明「イエーイ」
総一郎「まーた、チャラチャラチャラチャラして。なんだよ、その貴金属はよ」
雪野「いや、いや、いや、いやーいーーーやーーーーー。
優等生の私がこんな夏休み中命懸けで遊んでたような男と並ぶのはああああ!!
か、川島先生…が、学年主任の川島先生よ」
総一郎「知らないからな。絶対坊主にされて二学期早々また長ーいお休み食らうからな」
秀明「えー」
雪野「このおバカ」
川島主任「ほどほどにな…」
秀明「はーい」
総一郎「あのお年でこんな異星人の指導していかなきゃならないなんてな」
雪野「気の毒だわ。
あ、抜け毛」
総一郎「うん」 AM
12:15
自習室
雪野「おーっす。弁当食べよ」
椿「うっす」
りか「久しぶり」
椿「なに?またダンナも一緒?ベタベタベタベタ暑苦しいなー。
目の前でいちゃついたりしないでよ。うざったいからー」
雪野「いちゃついたりしてないでしょ!」ホームルームのうちあわせするのよ!
総一郎「なに秀明昼パン?しょうがないな。僕の少しやるよ。栄養とかちゃんと考えろよ」
雪野&椿「……」
秀明「あーんってやってよ」
総一郎「バカ。なに言ってんだよ」
秀明「ほらほら、あーん」
椿「う〜ん、少年同士っていうのもなかなか悪くないわね」
雪野「ご飯が美味しく食べられるでしょう」 雪野「はあ、まだまだ暑いね。ホームルーム何やるんだって?」
総一郎「文化祭のことを話し合うんだって」
雪野「がっ!また多忙な日々か。いつだっけ?文化祭」
総一郎「9月15日」
雪野「2週間で文化祭やれっつうのが無茶あるんだよな」
総一郎「運動部とかは夏休み中から準備してるらしいけどね」
雪野「この暑さじゃ勉強モードに入れないしって言うことでしょ」
椿「女子バレー部は女子柔道部とホストクラブやるよ。お姉ちゃん達とうっはうは!」
りか「手芸部はドールハウスを作ります」
雪野「いいねー楽しそうで」
椿「いいじゃん、あんたダンナいるし」この辺みんなフリー
総一郎「だからダンナって言うな佐倉!」
りか「有馬くんと色々見て回ったりしないの?」
雪野「そりゃ時間があればね。たぶんまた複数の委員会を掛け持ちとかさせられて、
みんなが楽しんでいる時、意識朦朧としながら汗まみれ埃まみれで駆けずり回ってると思うわ」
総一郎「僕、体育祭の終わりの頃の記憶ほとんど残ってないや」
椿&りか「頭のいい人達は大変なんだね」 雪野「つばさちゃんは文化祭なにかやるの?つばさちゃん可愛い頭。お姉ちゃんとスキンシップしよ」
つばさ「うわっしゃーーー」
雪野「あ、いた」
椿「こんなだからね。お菓子でも与えておとなしくさせとかないと」
雪野「ケモノか…真秀さんは?」
真秀「私学校行事って興味ないから、家で寝る」帰宅部
雪野「ふーん。あさぴんは?」
秀明「別に。クラスで何かやんのするくらい。あとは狩猟かな?女の子の」
雪野「そ」
椿「なんだ?皆やる気ないなー。現代の若者は薄いのー」
雪野「そりゃ椿が濃ゆいんだよ。ホストクラブは楽しいでしょうよ」
椿「そうかー?」
雪野「あーあ、私も真秀さんみたく家で寝てたいなー。考えるだけで今からだるいわ」
雪野「亜弥ちゃん何してるの?」
りか「創作活動」
雪野「ふーーん…」 [教職員室]
先生「悪いね。君だけ別室でテスト受けてもらって。
転校生を紹介するなら午後のホームルームのほうががいいだろうと思ってね。
三年振りにこの街に帰ってきた気分はどう?十波くん」 PM
1:40
1年A組
雪野「では、ホームルームをはじめまーす。先ほど生徒会から配布されたプリントを元に、
今月15日に行われる文化祭についての話し合いをします。ていうか、
私も有馬も忙しいので、自分達のことは、自分達で決めて、適当にやってください。以上」
クラスメイトA「ちょ!学級委員そんなんでいいんですか!」
クラスメイトB「クラスのこともっと真面目に考えてください」
雪野「うっさいわね!私はテスト以外のことなんか真面目に考えたかないのよ」
クラスメイトA「汚っ!」ブーブー
クラスメイトB「超汚れ級長!」ブーブー
雪野「何とでも言いなー。こんな何の得にもならんことするくらいなら、
家帰って耳ほじってたほうがマシよ」
クラスメイトB「無責任!」
クラスメイトC「ちゃんとやってください!」
クラスメイトA「みんなの文化祭です!」
クラスメイト達「リッコール!リッコール!リッコール!」
雪野「知ったこっちゃないって言ってるでしょうが」
クラスメイト達「うっそー!サイテー!信じらんなーい!」 総一郎「ねえ、ここに面白いこと書いてある。文化祭終了後、
全参加団体の中から利益プラス利用客数の総合一位が発表される。
ただし、実行委員によって強引な客引き行為があったとみなされた場合は除外。
一位の団体には教師側から
・焼き肉券
・秋遠足 好きな所へ行ける券
・東大合格卒業生の在校中の全ノートのコピー
から、ひとつの権利が与えられる」
男子生徒「焼肉!」
女子生徒「ディズニーランド!」
雪野「ノートのコピー!」
クラスメイトD「だから去年学校下見しに文化祭来たとき異様に盛り上がってたんだ」
クラスメイトB「運動部が夏休みから準備する訳だ」
クラスメイトE「一般の生徒には不利だよなー」
雪野「静粛に!話し合いましょう」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
クラスメイト達「さっきまで適当にって言ってた人がこれだよ」うわぁ・・・ ?「はっはっはっはっは」
雪野「はっ!この声は!」
クラスメイトE「うわ!真っ暗だ!」
クラウメイトB「何も見えない!」
?「話し合ったってA組に勝ちはないね」
雪野「なんですと!?」
秀明「総合一位はF組のものだからな」
雪野「あさぴん。なによあんた気色悪いわね。何しにきたのよ」
女子生徒達「キャー」でもわきあがる女子
雪野「やけに自信満々じゃない。F組は何をすることになったのよ」
秀明「うち?ふん、浅葉秀明ディナーショー」
雪野&男子生徒達「はあー?浅葉秀明ディナーショー?」
女子生徒達「きゅう」もう行きたくなってる女子
秀明「フェロモン全開で待ってるぜ。アディオス。俺の可憐な子猫ちゃん達。はっはっはっは」
雪野「く、くうー!」
男子生徒達「くっそーどうすればいいんだ!悔しいが俺たちが10人束になっててもやつには勝てないんだ」
女子生徒達「ほんとにね」
雪野「有馬。有馬もやろうよ。大丈夫、勝てるって」
総一郎「いやだよ。何言ってるの」
女子生徒達「キャー有馬くんもー!?」
雪野「負けちゃってもいいの!?あなたクラス委員でしょ!?」
総一郎「いやだって、やらないよ」
雪野「クラスのこと考えなさいよ!さあ脱ぐのよーほらー!」
総一郎「宮沢、め、目が座ってるー!あーいやだー!」
女子生徒達「キャー!」 PM
2:20
1年B組前の廊下
女子生徒A「りかちゃん、りかちゃん」
りか「何?」
女子生徒A「さっきね、うちのクラスに、転校生来たんだ。かっこいいんだ。見てみて。
十波建史くんって言ってね、沖縄から来たんだって」
りか「十波建史?…」
建史「…」
女子生徒A「知ってるの?」
りか「え?ううん、違うみたい」
女子生徒A「へえ、でも十波くんって前ここに住んでたらしいよ」
りか「ふーん」
健史「…瀬名りか」
PM
2:23
1年D組
椿「えータケフミがこっちに?」
りか「違うって。私もそう思ったけど全然違う人だった。同姓同名ってあるんだね」
椿「なーんだ。あーなつかしいわ。タケフミ。沖縄でもいじめらてないといいけど」
亜弥&りか「」し〜ん
椿「何さ」
亜弥「十波が帰ってきたら一番まずいのってあんたじゃないの?」
椿「なんでよ」
亜弥「椿も最近はだいぶ落ち着いてきたけど、中学の時ひどかったもん。
十波のことパシリっていうか、下僕っていうか、召使いにしてたじゃん。自分用の。
恨んでたと思うよ。あんた絶対十波に復讐されるよ」
健史「会いたいな、佐倉椿」 PM
2:45
会議室
雪野「私は反対です!伝統ある北栄高校の文化祭でディナーショーなどという軽薄極まりない
出し物をしてよいものでしょうか?これは利益重視に走り、文化祭という本来の目的から逸脱しています」
男子校生「しかし、女子運動部のホストクラブも認められてることですし」
?「ふっははっはは」
雪野「あん?」
航平「A組はうちに利益があがると思っておいでのようだ。ふへへへへ。A組はよほどF組が怖いらしい」
雪野「誰よあんた」
航平「F組級長、深田航平。浅葉秀明ディナーショーの企画発起人。ま、プロデューサーってとこかな」
雪野「うわ、なんなのこいつ。ムッカつくわねー。特に顔がムカつくわ!」
航平「ふへっへふはは」
雪野「だいだい高校でディナーショーなんてやっていいと思ってるの!?今すぐやめなさい!」
航平「ふははははっはははは。諦めたまえ。しょせんA組に勝ち目はないのだよ。総合一位はF組のものだ。
A組なんてビリに決まってるんだよ。ビリに。ぎゃははははははははは」
総一郎「げっ!ビリだって!?そんなこと言っちゃいけない!それ言ったら宮沢…あ!」
雪野「うおおおおおらああああああああああああああああ!!
ウキー!!一番は私なのよおおおおおおおおおおお!!」
航平「だから一位はF組だっつううううううううのおおおおおおお」
雪野「…」
航平「…」
航平「うおおおおおおおおおおおお」
雪野「おらああああああああああ」
航平「おおおおぐへっ」 PM
5:00
準備室
雪野「いやー、一位とか利益とか聞くとつい戦い好きの血がたぎるのよね」
総一郎「さっきまで文化祭興味ないって言ってたのに」
雪野「えへへ。でも悔しいけど良い企画だなって思っちゃうのよね。ディナーショー。
フェロモン男の色物エネルギーを余すところなくいかしたナイス抜擢。
F組深田のプロデュース力、政治力は侮れないわ。A組はやはり少々決め手に欠くのよね」
総一郎「一位とか取れなくても、A組はみんなで楽しめればいいよ」
雪野「かーっ!美しか!私そういうキレイな意見大嫌い。一番じゃなきゃやる意味ないわよ。ぺっ、ぺっ」 雪野「……」
総一郎「ん?」
雪野「え、いや、誰もいないね」
総一郎「う、うん。体」
雪野「え?」
総一郎「なんともない?僕は男だからそういうのはあんまり」
雪野「ああ、それは大丈夫。心配いらないよ。それにね、なんていうか私嬉しかったし」
総一郎「嬉しい?」
雪野「有馬は私に触るとき、いつも優しい。大事に思われてるのわかるもん。
あ、私も有馬にそうしようとは思ってるんだよ。
何か蹴ったりぶったりばっかだけど、その気はある」
総一郎「うん」
雪野「なんかこうして二人で仕事してると学校始まったなーって思うね」
総一郎「うん」
雪野「また体育祭のときみたいになかなか会えないかな」
総一郎「さあ、それはあんまり考えたくないな」
君さえ
傍にいてくれれば
僕は 月野&花野「お姉ちゃんおっかえりー!」
雪野「たっだいまー!」
家族達「いっただきまーす!」
家族達「ごちそうさまー!」
家族達「おやすみなさーい!」
翌 日
PM
1:15
自習室
りか「終わり」
亜弥「やったー!できたー!」
りか「わーい、おつかれさまー」
亜弥「ばんざーい」
雪野「な、なんだ?」
りか「ばんざーい」
椿「昨日からお前なに書いてたんだ」
亜弥「うん?ちょっとした脚本をね。
椿が前にうちのグループは芝居向きの人材が揃ってるって言ってたじゃない。
なんか触発されちゃってさ、休み中ずっと考えてたんだ。
椿とりかは部活やってて無理でしょ。
でも帰宅部が三人、それぞれキャラがいいから考えやすかった。
これ人前でやったらいけると思うんだけどな。
あ、三人っていうのはゆきのんと真秀さんとつばさね。
これ、文化祭でやってみるのはどうだろう?」
雪野&真秀「はあ?」
つばさ「あーもふ」 「次回予告」
これからのあらすじ!
波乱と共に幕開けの新学期。
亜弥ちゃんの魔の手から逃げ回るお姉ちゃん。
だがそんな事とは関係なく、十波健史の意外な過去が明らかにされる。
果たして彼と椿の関係は?
次回、カレカノ『14DAYS・2』
うぉっす! 健史:
うちは金持ちだった。
生まれた時から病弱で、
ママとパパとじいとばあにどろどろに溺愛されて育った。
お菓子もおもちゃも好きなだけ与えられたが、友達はいなかった。
子供たち「やーいやーいぷよぷよタケフミー。
お前となんて遊んでやんないよーだ。あっはっはっは」
幼い健史「…」
健史:
小学3年生。
成人病も患っていた。 女子生徒A「十波くん十波くん、十波くん背高くてかっこいいってみんな言ってるよ」きゃっきゃ
女子生徒B「やっぱり沖縄の人ってルックスいいのかな」
健史「いや、背はバスケやってるから」?
女子生徒B「沖縄でバスケット。なんかかっちょいい気がする」
健史「それに俺、沖縄の人じゃないよ」
女子生徒A「あ、そういえば。前にこの辺住んでたんだって?」
健史「中一までね。写真あるよ。見る?」
女子生徒達「みたいみたい」
女子生徒B「どれどれ?」
健史「これ」
女子生徒A「ぷっ、またまた。やだー」
女子生徒達「あはははは」あははははは
健史「あははは」 りか「ナイシュー」
亜弥「はあ、ここまで付き合わされて、何するかと思えばね」
りか「でも椿、スポーツならとことん凝りまくるからね。
ほら、あの表情。午前中とは別人って感じしない?」
亜弥「まあなりふり構わず気に入らないやつに手出すよりはマシか」
椿「いいかい?目かっぽじってよーく見ときなさい。とおー」
りか「椿ね、今日絶対ダンクシュート決めるんだって」
亜弥「なんでバレー部員がダンクシュート決めようと思うかな」
りか「椿だもん。ああ、惜しい」
亜弥「私早く教室戻りたいな」
椿「ああ、今度こそ」
亜弥「やめときなよもう。けがしてもしらないからね」
健史「うん?」
椿「とりゃっ!」
健史「……」 健史:
いつからだろうか。
からかわれることにも慣れてしまった。
どうせ自分はダメなんだって受け入れてしまえば、
そんなに傷つくこともない。
小五の時だ
子供達「ははははは。ばーかばーか」
幼い健史「返してよー僕のスニーカー」
子供A「ばーか。おめえには似合わねえっつうの。ん?」
幼い椿「弱いもんいじめてんじゃねえよ!」シュパー
幼い健史「ありがとう、僕を助けてくれたんだ!あっ!」
幼い椿「てめえも泣かされてんじゃねえよお」←どっちもいらいらする
幼い健史「あ、あ、あ、あ」
椿「があー!」
子供達「わあ!」びくうっ!
健史:
柔道、空手、合気道、ボクシングに通じ、拳の餌食にされた男子は数知れず。
超凶暴で学校中の男を震え上がらせていた女、それが佐倉椿だった。
それ以来、なぜか僕は、佐倉に目を付けられてしまった。
幼い椿「アハ」 健史:
いつからだろうか。
からかわれることにも慣れてしまった。
どうせ自分はダメなんだって受け入れてしまえば、
そんなに傷つくこともない。
小五の時だ
子供達「ははははは。ばーかばーか」
幼い健史「返してよー僕のスニーカー」
子供A「ばーか。おめえには似合わねえっつうの。ん?」
幼い椿「弱いもんいじめてんじゃねえよ!」シュパー
幼い健史「ありがとう、僕を助けてくれたんだ!あっ!」
幼い椿「てめえも泣かされてんじゃねえよお」←どっちもいらいらする
幼い健史「あ、あ、あ、あ」
幼い椿「があー!」
子供達「わあ!」びくうっ!
健史:
柔道、空手、合気道、ボクシングに通じ、拳の餌食にされた男子は数知れず。
超凶暴で学校中の男を震え上がらせていた女、それが佐倉椿だった。
それ以来、なぜか僕は、佐倉に目を付けられてしまった。
幼い椿「アハ」 幼い椿(コイコイ)
幼いタケフミ「ひっ、なに?」イヤな予感…
幼い椿「いいからちょっと来な」
幼い椿「これとこれと、これとこれと、これとこれと、おばちゃんこれ全部ね」
駄菓子屋のおばさん「はい、280円ね」
幼い椿「280円ね」ぽん
幼い健史「ええっ!」
幼い椿「んだよ」
幼い健史「わかったよ、え、カード使えない。じゃあこれで」
駄菓子屋のおばさん&幼い椿「あ…っ」万券
幼い健史「今日だけは特別だけどね。もうこんなことしないでくれよ」予感的中
幼い椿「ちっうるせーな。じゃあ半分やるよ」
幼い健史「いらないよ。そんな合成着色料や保存料の入ったもの。
僕はママが銀座で買ってくるお菓子以外口にしないことにしてるんだ。うわ!」 健史:
こんなこともあった。
幼い椿「漕げ。はあ?自転車乗れねーの?だっせー」
幼い健史「うるさいな!パパの車があるんだよ!」
幼い椿「大丈夫だって。後ろで支えてるから」ふたり乗りはキケン!絶対、やめましょう
幼い健史「ほんとだよ」
幼い椿「ほんとほんと。ヒヒッ」
幼い健史「うわあああああああああーーー!!」
幼い椿「きゃはははははははは。いえーいきゃはははははは」
健史:
佐倉の僕に対するいびりはとどまるところを知らない。 幼い椿「やれ」
健史:
宿題を押し付けられて、殴られたり、
幼い椿「なんだよ間違ってんじゃねえか。私はこんなミスしねえぞ」
幼い健史「こんなに言うこと聞いてるんだからさ、僕が困ってる時は助けてくれよ」
幼い椿「は?」
幼い健史「無料ではとは言わないよ。ほらこれ」←2000円
幼い椿「…いいけど」
子供達「ばーか、ニクフミー」
幼い健史「ふふん、僕には佐倉がついてるんだぞ。さあ佐倉こいつらをやっちゃえ」
子供達「げげ、佐倉」
幼い椿「あー悪い。これから見たいテレビ始まんだ。テレビのない時なー」
子供達&幼い健史「・・・・」
幼い健史「わー!」ボコボコ 幼い健史「だいたいなぜ君は僕に付きまとうんだ。
まさか僕を好きなんじゃないだろうね。やめてくれよ。
僕は君みたいな粗野な女の子はタイプじゃないんだ」
椿「(あー殴りてえ。お前一度なんで自分がいじめられるか考えたほうがいいって)」
健史:
疫病神に取り憑かれたような状態が、中一まで続いた。
幼い健史「くそー佐倉ーお前なんか」でもなにもできない
健史:
だから
転校することになった時は大喜びだった。
幼い健史「これで屈辱的な生活から開放だ。不本意な僕よ、さようならー」 幼い健史「だいたいなぜ君は僕に付きまとうんだ。
まさか僕を好きなんじゃないだろうね。やめてくれよ。
僕は君みたいな粗野な女の子はタイプじゃないんだ」
幼い椿「(あー殴りてえ。お前一度なんで自分がいじめられるか考えたほうがいいって)」
健史:
疫病神に取り憑かれたような状態が、中一まで続いた。
幼い健史「くそー佐倉ーお前なんか」でもなにもできない
健史:
だから
転校することになった時は大喜びだった。
幼い健史「これで屈辱的な生活から開放だ。不本意な僕よ、さようならー」 健史:
―でも
最後にひとつだけ確かめたかった。
中一の健史「なんで佐倉は僕に構うんだ?」
中一の椿「ああ、小学校のとき担任に頼まれたんだよ。
面倒見てやってくれって。
私がバックにいればそんなにいじめられないし、
私一応いじめはしない主義だしね。ま、転校したらうまくやれよ。
じゃあ、元気でな」
頼まれただけ
なんとも思われていなかった
健史:
生まれてはじめて深くプライドが傷つくのが分かった。
相手にとって僕が何の意味もない存在だったということに。
考えたら当たり前じゃないか。こんな駄目な僕では。
短期間の転校だということは分かっていた。
変わってやる
健史:
今度会うときは、絶対に僕を意識しないではいられないように。
決してこのまま終わったりしない。 亜弥「椿ーもう教室帰ろうよー」
椿「まだまだ。ダンクを決めるまではね」
亜弥「しつこいようだけど、あんたバレー部でしょ」
椿「とりゃ!あれ…」
りか「あっ」
亜弥「ん?」
椿「え…あっ!」
健史「…!」
亜弥&りか「おお!」
亜弥「すっげー」おーっ
りか「すっごーい」おーっ
健史「…」
椿「…」 椿「誰あいつ」ムカ
りか「あの人だよ。十波健史って沖縄からきた。十波くんと同じ名前の」
椿「…。似てねーあはははははは、あはははは」
健史:
本人だよ、本人。
ったく。あのバカ女は変わっとらん。
まあいいさ。俺は変わった。背が伸び、体力がつき、
成人病も治した。痩せたし、もういいなりになってた頃の俺じゃない。
これからゆっくり思い知らせてやるさ。 亜弥「何見てんの?」
つばさ「ぎゅっ」
りか「あー早い。もう成績発表出てる」
亜弥「あーゆきのんと有馬さすがだね。椿どうしたの?」
椿「さっきのダンク野郎もいる」
亜弥「ほんとだ。賢いんだね」
りか「おー」
健史「ふーん。まあまあかな。ふん、お前何位だった?」
椿「トップに入るほど勉強できねえよ」
健史「ふーーん」
椿「くぅー!亜弥、りか行くよ」
亜弥&りか「お、おう」
健史:
あそこでいきなりぶん殴らなくだったけでも成長したかな。
椿「なんなんだっつーのもう」
つばさ「じーっ」
健史:
芝姫は分かったか。
なぜなら、あいつは野生動物だから。 健史: え!有馬!?有馬ってあの、有馬くん?うそ!
雪野「あ、有馬、成績出てるよー」
健史: え?
雪野「いっちばんいっちばん、早く早くー」
総一郎「うんうん」
健史: あ、有馬くん!
佐倉がこの高校ってのは調べたけど、有馬くんは私立の有名校かと思ってた。
高校一緒!?有馬くんは中学の時、同じクラスだった。
彼は僕の憧れだった。 総一郎「あ、同点一位だ。良かったね。これで恨みっこなし」
雪野「ねえ、これ、三番に見えない?」
総一郎「ええ?」
雪野「三番に見えるよ!そんな!有馬が一番に見える!ずるい!」
総一郎「はあ?」
雪野「不公平だよ。同じ努力をしても有馬のほうが上なんだもん。
所詮“み”やざわじゃさー」
総一郎「もういいじゃないか。どうだって」
雪野「む!」ぎゅっ
総一郎「あ、足!宮沢ー」
健史「ひ、ひえー」
総一郎「まったくもう」
雪野「あーあ。あとはあれか。有馬と結婚してあ行になるしかないなー」
総一郎「///」
雪野「あれ?どうしたの?」
総一郎「あ、いやー」
雪野「あーあ、あと一点取れば、単独一位になれたのになー。
ケアレスミスしちゃったのよ。完璧のぺきを壁って書いちゃったの」
総一郎「宮沢頭いいのにどうしてそんな…」
健史:
彼女なのかな。 健史:
有馬くんは、もう入学当初から他の子たちとは違っていた。
漂う育ちの良さ。
公平で穏やかな性格。リーダーシップ。
彼の周りだけ特別な空気が流れているみたい。
有馬くんのいるクラスでは、いじめが発生しないのが僕には良かった。
乱暴者の佐倉だって、
中一の健史「うわ」
中一の椿「おい、ジュース買ってこい」どか
中一の総一郎「コン!」
中一の椿「いたっ」
中一の総一郎「僕のクラスの子に乱暴しないでよ」
中一の椿「有馬。ちぇ、分かりましたよ。じゃあねー」
健史:
有馬くんには手をあげないんだ。
中一の健史「すごい、有馬くんってかっこいいや」
中一の総一郎「え?」
中一の健史「ほんとにすごいよーかっこいい。
ありがとう、有馬くん」 A組クラスメイトA「有馬ー!」
健史:
あ、あれが、三年後の有馬くん。
A組クラスメイトA「ナイシュー!有馬!」
健史:
あーやっぱかっこいい。
綺麗だな。
B組クラスメイトA「何男見て赤くなってんだよ」体育A・B組合同
B組クラスメイトB「おい、行くぞ十波」
健史「おう」
B組クラスメイト達「おお、すっげー十波」おー
B組クラスメイトC「はじめて見たよ生ダンク」
総一郎「十波?あー君がB組に転校してきた十波くん」
健史「あ、あ、有馬くん」
総一郎「前この辺りに住んでたことない?同じ名前の人知ってんだけど」
健史「あーそ、それ、俺」
総一郎「そっか、やっぱり。なんかずいぶん変わっちゃって。
人違いだったらどうしようかと思った」
健史「あはは。うん、俺変わったんだ」
総一郎「また会えて嬉しいよ。おかえり」
健史:
あんな僕を覚えていてくれた。
佐倉を見返すためだけにこの街に帰ってきた俺を迎えてくれる人がいた。
なんか、やたら嬉しかった。 雪野&秀明「えー」
雪野「有馬その子だれー?!」
健史「うーん…」
総一郎「十波くん、前中学が一緒だったんだ。久しぶりだから。
十波も一緒に弁当していいかな」
雪野「うん、ならいいよ」
秀明「やだ、僕以外の男の子と仲良くしないで」
総一郎「あー暑苦しい。お前は。
えっと、同じクラスで一緒にクラス委員をしている宮沢さん」
雪野「どうもー」
総一郎「で、こっちが浅葉。でも、名前すぐ忘れちゃっていいから」
秀明「うそ!」
総一郎「それで、宮沢と僕は付き合ってる」
雪野「えへへ」
健史:
人のことだけど、有馬くん意外な趣味してるよな。
あ、でも黙ってると可愛いか。 総一郎「さ、弁当にしよ」
雪野「うん。はーい、有馬。あーんして」
総一郎「なーに言ってんの。やだよ。いらないよ」
雪野「さ、あーん」
総一郎「いやだよ」
秀明「フフフフフフフフ…」ガシッ
総一郎「わ!な、なんだ秀明。馬鹿、離せ」
雪野「はーい、あーん。エヘ」
総一郎「やだ…ごく」
雪野「ふうー人の嫌がることは楽しいわね」
秀明「ハマるね」
健史:
馬鹿じゃねえの、お前ら…。 総一郎「今日は佐倉たちとは食べないの?」
健史:佐倉!?
雪野「うん、有馬と水入らずってのもしたいしね。
…それに今ちょっとね」
総一郎「なに?」
雪野「亜弥ちゃんが脚本書いててね。
それを文化祭でやらないかって言うの。真秀さんとつばさちゃんで」
総一郎「へえ。やればいいのに。見たいな僕」
雪野「いやよ。からかって。人前で演技なんて出来ないわよ。
だから今逃げ回ってるの」
秀明「なになに?俺のディナーショーに演技で対抗しようってのか?」
雪野「うっさいわね!その話をするときの態度がムカつくのよ!」
健史:
有馬くんは
少し、変わったみたい。
ああ ほんとうに
ボクは三年ぶりに
ここへ帰ってきたんだ 「次回予告」
これからのあらすじ!
文化祭準備の中、未だ亜弥ちゃんから逃げ回るお姉ちゃん。
だが、それとは関係なく十波健史の椿に対する復讐計画が明らかに!
そして!彼とお姉ちゃんとの間に芽生える奇天烈な友情の嵐!
次回、カレカノ『14DAYS・3』
うぉっす! 思うんだけど暴走族とか厨二病の極致じゃね
基本的に中高生って平和な日常送って大学生になっていくんだけど
その裏で突然ゾンビが街にあふれてサバイバルすることになった、とか島でクラスメイトと殺し合いすることになった、みたいな非日常の設定を夢想してたりするじゃん
スパイミッションのごとく、寄るの量販店に忍び込んで売り物かっさらう、とか神奈川統一に向けてリアル戦争ごっことか、バイクという戦闘マシンを操るエースパイロットの俺が先陣をきるぜ!とかwwwwwwwwww
もう厨二汁全開で楽しそうな人生送ってるじゃんwwwwwwwwww
お情け頂戴で
早朝にガス交換してるんよ、回収
早朝に新聞配達とガス回収の仕事
同情してほしくて
ガス回収、早朝の仕事
分かる??
自らを泉南最強の輩(笑)で泉州連合の総長は俺様の舎弟だ!!(ドヤァ♥
と豪語する元暴走族、現・輩(笑)の現在はパワハラ、モラハラ、セクハラと三拍子揃った前科持ちの暴力社員で
後から来たクセに偉そうに我が物顔で仕切り出してコイツが来た職場は
どんなホワイト企業も必ずブラック企業になる所謂『ブラック企業製造機』wwwww
ハルシオン中毒の他にもアル中、ポン中、ヘビースモーカーの身の程知らず!wwwwwwwww
な自称ゴンさん(笑)呼びの『広岡雅史』♥wwwwwwwwww 雪野:
指先が甘くしびれる。
血液のように、体全体に広がって、幸福感がすべてを満たす。
確かめなくたって、あの人がそばにくれば分かる。
どこにいても、あの人の気配だけは必ず。
こんな特別な力を持っているのは私を魅了しているあの人だろうか。
あの人に恋をしている私だろうか。 健史「宮沢」
雪野「えーっと、あなたは…十波くん!」
健史「ほう、早いな、あんた。なんか部活やってんの?」
雪野「んーいや。朝勉強がいまいち乗らないから学校でしようかと思って」
健史「へえ、それは野心的だな。そうだ、ちょっと頼みがあるんだけど」
雪野「ん、なに?」
健史「宮沢ってD組の佐倉たちと仲良いの?」
雪野「うん、仲良いよ」
健史「じゃあさ、やつらにもし俺が、前同じ中学にいた十波だったかって聞かれても知らないって言って欲しいんだ」
雪野「どうして?」
健史「まあちょっと、色々あってね」
雪野「ふーん、うふふ、意味深〜何かしら。訳を訳を聞かせなさいよ♪」
健史「うるさいな!すぐそうやって知りたがるから!女は!」
雪野「教えなさいよー」ぎゃあぎゃあ
健史「離せー」
健史「あ、それからもうひとつ」
雪野「ん?」
健史「お前みたいな変な女、有馬くんにはちっとも似合わない!」
雪野「こらー!それが頼みごとをした人に浴びせる言葉ぁ?」
雪野「何さ、あんたサイテー!」
健史「おう!やってみろや」
雪野「もうだいたいあんたもね、似合わないのよー!有馬には」
健史「なんだよ。変な女は変な女じゃないかよ。変な女ーわっはっはっは」
雪野「変な女って言わないでよ!」
総一郎「……」 亜弥「ねえ、宮沢さんと伊沢さん知らない?」
女子生徒A「あれ、さっきまでいたんだけどなあ」
亜弥「ああ。ああ、ありがとう。…逃げたか」
雪野「ふうー」
真秀「はあー」
雪野「はー参ったね。こう毎日くるんじゃおちおち教室にもいられないし」
真秀「なんで私まで…」
雪野「早く諦めてくれないっかなーはっ!?」野性的感アリ!!
真秀「で、なに?来たの?来るの?」
雪野「にげろー!」
真秀「はっ!いや、ちょっと待ってよ。待ってーてーっ」
亜弥「飲みかけのカップが二つ。外部の聞き込みの情報によるとさっきまでここにいたのは間違いない。
彼女ら二人のこれまでの逃走ルートを考えるに、彼女らが次に行くと思われる場所は…」 雪野「はあ、しばらくここにいれば」
雪野&真秀「うわあ!!」
亜弥「よっ。あら、奇遇ね。こんなところで」
雪野「い、いやだからね。絶対。舞台なんて無理よ、無理」
亜弥「いやだなー今日はそんなんじゃないよ。ただ単にゆきのん達と話がしたいだけさ」
雪野「ほんとに?」
亜弥「ほんと、ほんと、ほら、舞台の台本なんて持っていないでしょう」
ドサッ←舞台の台本
亜弥「あ」
雪野&真秀「あ」
雪野&真秀&亜弥「あ」 真秀「はあはあはあはあ」
雪野「いやったらいやー」
亜弥「待ってってー待ってよゆきのんー」
亜弥「ん?あれー?どこ行ったのかなー?
ねえ、宮沢さん達見なかった?」
真秀「あ、あ、あ、あっち行ったわよ」
亜弥「ありがとう」
雪野&真秀「はあ」
亜弥「んな訳あるかー!」
雪野「やっぱだめか」
真秀「いけると思ったの?」
亜弥「待てー」
雪野「いやー!」 亜弥「待て待て待て待て待ってーちょっとくらい話聞いてくれたっていいじゃんか」
雪野「ここよ!」
真秀「うっそー?」
雪野「やり過ごしたかな」
真秀「今日は本当にしつこいな」
雪野「あー何とか諦めてくれないかな。あ、そうだ!私は文化祭実行委員が忙しいって言えば」
真秀「汚なっ!自分だけ?友情は?ねえ、友情は!?」
雪野「ごめんね、私を許して〜」
亜弥「有馬くんは剣道部やってるじゃん。みーつけた」
雪野&真秀「みーつかった…」 亜弥「舞台!」
雪野&真秀「うっ」
亜弥「今日こそ捕まえた。こそこそこそこそ逃げ回って。今日は話を聞いてもらう」
雪野&真秀「聞くまでもなくやらないって」
亜弥「話ぐらい聞いてくれたっていいじゃん」
雪野&真秀「うそだ!その目はなにが何でも私らを引きずりこもうとしてる目だ」
雪野「人前で演技するなんて私らのスタイルじゃないもん」
亜弥「スタイル?それはおかしいわね、ゆきのん」
雪野「え?」
亜弥「カミングアウトしたとはいえ、
長年超美麗優等生を演じてきた仮面少女のあなたが人前で演技ができない?
知ってるはずよ。自分以外の何者かになる瞬間。
人を酔わせる快感を…本当に忘れたの?あの賞賛の日々を忘れられるの?
こんな平凡な日々で。あなたは演技なしでは生きていけないのよ!」
雪野「ってうるせーい!誰がそんな言葉のマジックに騙されるかあ!いやだいやだ。やだだったらやだー」
亜弥「ちぇ」
雪野「ね、つばさちゃんだってお芝居なんてしないよねー」
つばさ「私は別に構わないよ」
雪野&真秀「えー!!??」
つばさ「あーむ、むしゃむしゃ」
雪野「買収されたか」
真秀「幼稚園児じゃあるまいし」 と、いうわけで
亜弥「やってよ〜やろうよ〜!一緒に甘い夢見ようよー!」
雪野「やだあ!そんなにやりたいなら自分でやれよお!」
亜弥「だって自分じゃ話のイメージじゃないんだも〜ん!」ぎゃお!ぎゃお!
雪野「やだやだ、絶対やらないったらー!」ぎゃお!ぎゃお!
雪野&亜弥「はあはあはあはあはあ」
亜弥「んー、やっぱだめか」
雪野&真秀「だめだめ」だめだめっ!!
亜弥「自分でも急な話すぎるっていうのは分かってるんだけどね。
生でビジュアルで見たかったんだけどなーはあ…」
真秀「やっと」
雪野「諦めましたか」ホッ
りか「私も見たかったなーこれ。みんなすごくやったらハマるのに。
博士やアンドロイドの服作りたかったな」
雪野「博士?」
真秀「アンドロイド?」
亜弥「しょうがないよ。もったいないし、小説に直して担当さんに見てもらうよ。
どうせだから読む?」
真秀「うん」
雪野「やらなくてもいいんならみたーい。
どんな話書くのか興味あったんだ。学生作家なんてかっこいいね。今度載った本見せてよ」 雪野「SF?」
亜弥「なのかなー。ずっと未来の地球なの。アンドロイドが大量生産されて、
私達と普通に暮らしてるの。食事も仕事も生活の管理もすべてやってくれるの。
でも少しも不思議なことじゃないよね。
アンドロイドは今のパソコンかセキュリティシステムの進化した姿なんだ」
雪野「へえ」
亜弥「登場人物は博士。地球で作られる全てのアンドロイドの核を作った天才科学者。
彼が初めてつくった旧型ロボット、アンティーク。
そして進化に進化を重ねた最新型アンドロイド、ネオモデル。
物語はネオモデルが博士の家を訪ねるところから始まるの。
博士は今は第一線を離れ、地球から遠い星で誰とも会わず、もうずっとアンティークと暮らしてるんだ」
雪野「どうして?」
亜弥「それは読んでのお楽しみ」
雪野「はあ、すごいね。よくそういうの考えられるね。
私勉強は出来るつもりだけど、そんなのちっとも思いつかないよ」
亜弥「それはね、ゆきのんみたいに勉強が出来ないからだよ。
勉強で良い職にありつけない人はね、取り柄を磨くしかないんだよ」
雪野「亜弥ちゃんあんなこと言ってたけど、やっぱすごいよね」
真秀「うん」
雪野「ネオモデルかっこいい。真秀さんピッタリ」
真秀「芝姫のアンティークも合ってるよな」
雪野「うんうん」 椿「なんだてめえ。体育館は今運動部が使ってるんだよ。一般人は入ってくんな」
健史「バスケ部に入ったんだよ。ていうわけで、
これからよく顔合わせることになると思うんで、よろしく」
椿「ふんっ、なんだっつーのもう」いらいら
女子部員A「ねえ、椿!今の人誰?」
女子部員B「かっこいいー」
椿「え、B組に転校してきた十波とかってやつ」
女子部員B「ふーん、でも転校してきたばっかにしてはやけに親しげじゃん。知り合い?」
椿「え?あっ、ううん、いーや。あんなやつ会ったこともねえ」
女子部員A&B「ん?」?
椿「……」
(幼い健史「よっちゃんイカ、カードで」←しかもゴールド)
(幼い健史「ははは、愛犬のクリスティーンだよ」)
(幼い健史「やあ!」)
(幼い健史「よせよ!よせよ!佐倉っ」)
健史「おいおいおい、何見つめてんだてめえ!俺に気があるんじゃねえだろうな」マジかぁ!?(笑)
椿「なっ!!とお!ふん、はあ」
健史「この!」
健史「おりゃ!」バスケットボール
椿「おりゃ!」バレーボール
女子部員A「なにやってんだあそこは」
女子部員B「ていうか、練習出来ないからやめなさいよ!」 生徒達「…」
健史「…」むっすー
椿「…」むっすー
健史「おい、てめえ隣歩いてんじゃねえよ。お前いると廊下が狭くなる」
椿「なんであんたに道譲らなきゃなんないんだよ。私もこっち行くんだよ」
健史「お前どけよ」いらいら
椿「つーかお前がどけ」いらいら
健史「あーあ、もっと可愛い女と並びてえな」
椿「私だって女の子と並びてえっつーの」
(幼い椿「でえーい)
(幼い健史「うわっ」)
(幼い椿「あはははは」)
健史「てやっ」
椿「……」
椿「な、なあ十波」
健史「なに?」
椿「ああ、いやあの…お前さ、お前もしかして…」
健史「なんだよ」
椿「(まさかな)いや、何でもない。じゃあな」
健史:
そうだ、意識しろ。意識しろ。
お前がどうしても敵わないものとして、
俺を無視出来なくなったとき、
裏切ってやるさ。 雪野「おーい、十波くん。やっほー。
ねえ、どうして椿達に同じ中学だったこと、隠さなきゃなんないの?」知りた〜い
総一郎「なにそれ」
雪野「今朝そう言われたんだー」
健史「うん、色々あって。有馬くんも佐倉達に俺があの十波だって言わないで欲しいんだ」
秀明「なぜ?」
健史「これ、誰だと思う?」フランスブルゴーニュ地方家族旅行の写真
秀明「どこのおぼっちゃまだ?」
雪野「うーん、どこかで見たような」
健史「おれ」
雪野&秀明「え〜!!」
総一郎「僕は知ってる」
秀明「で、でもさ」
雪野「いつもこんな写真持ってるのかしら」
健史「ふん、俺は昔とろくていじめられーの典型でね、特に佐倉には、myしもべとして屈辱的な扱いをうけていたんだよ。
パシリ、カバン持ち、机ふき、運転手、宿題係、食事係(佐倉の弁当と取り替えられる)、
CD取られる、ビデオをダビングさせられる、体脂肪をはかられる。あー色々あったなー!」
雪野「うわ、ひっでー。つーかやつならやりそう…」
健史「だろー!悪魔なんだよあいつは。転校するとき思ったんだよ。
今度帰ってくるときは別人になろうって。
まったく違う人間になってこようって!そして、佐倉に復讐してやろうって!」
雪野「うおおおお!エドモン!エドモン・ダンテスー!」巌窟王
総一郎「復讐はちょっと…って宮沢も落ち着いて」 健史「辛かったぜ。トレーニングの日々。早朝マラソン、マシントレーニング、水泳、食事制限、
学力アップ、ルックス革命、昔の俺を捨て去るために、血を吐くような努力をしてきたんだあ!」
秀明「誰かを彷彿とさせるよな」
雪野「素晴らしい…他人とは思えないわ。
あなたも二流の素材を努力で磨き上げて、一流にしている人間なのね」
健史「あんたもか」友情
雪野「分かったわ。その努力に免じて知らない振りをしとく」
健史「おっしゃー。見てろよ、佐倉。ははははははは」
雪野「二人の戦いも見たいし」
健史「俺なんか、毎朝5km走ってるもんね」
雪野「私だって10kmくらい平気だよ」
健史「俺もほんとは10kmくらい平気なんだけど」
雪野「私なんてね、この前隣町にも行ったんだよ」
健史「筋トレもやるしな」
秀明「!」
総一郎「……」 雪野「十波くんって結構面白い人だね。私、自分と似たような人初めて見たよ。
ま、私の場合、動機は見栄のためなんだけどね」
総一郎「そう…」
雪野「…他の人と仲良くしたの嫌だった?のけ者みたいにした?」
総一郎「別に」
雪野「うーん、あ、そうだ。こっち来て」
総一郎「え、あ、ど、どうしたの?」
雪野「いいからいいから。座って座って。よし」
総一郎「一体何する気なん…うわ、何?何?」
雪野「いいからじっとしてってば」
総一郎「!」
雪野「よしよし。ごめんね、有馬が一番大好きよ」
総一郎:
君は天才。
君がいなければどこへも行けないのは僕のほう。
総一郎「と、ところでさ、もういいよ。そろそろ」
雪野「え?もう少し。頭抱えるのって気持ちいい」ぎゅう〜っ
総一郎「あ、もういいってば」///
離れられないのは
僕のほう 『
ときどき自分でも分からなくなる。
ひょっとしたら、ボクもアンドロイドなんじゃないのか?
あの事故のときに、誰かがボクを機械にしてしまって、
ボクだけが、自分をまだ人間だと思っているのかも知れない。
そう思って、何度も何度も自分の手を切ったよ。
絶対忠実なアンドロイドさえ疑う。
猜疑、不満、嫉妬、自己防衛、差別、優越感、自意識、傲慢。
ああ、
アンドロイドを作って
思い知ったのは、
アンドロイドより劣る
創造主の姿だ
お前たちを心から愛しているよ。そして憎くてならない。
』
雪野:
夢に見た。
綺麗な心と汚い心。
天才になる前の平凡な人生と、天才になってからの人生。
生々しさとクール。
いつも相対するものに引き裂かれ、苦悩する博士。
うーん…。
くそお、やったら面白そうとか思ってしまう。 「次回予告」
これからのあらすじ!
遂に観念し、亜弥ちゃんのお芝居参加を決意するお姉ちゃん。
だがそんな事とは関係なく、十波健史の復讐は実にじわじわと進行していた。
そして深まる彼とお姉ちゃんとの奇妙な友情。
その時有馬は?
次回、カレカノ『14DAYS・4』
うぉっす! 思うんだけど暴走族とか厨二病の極致じゃね?
基本的に中高生って平和な日常送って大学生になっていくんだけど
その裏で突然ゾンビが街にあふれてサバイバルすることになった、とか島でクラスメイトと殺し合いすることになった、みたいな非日常の設定を夢想してたりするじゃんw
スパイファミリーのごとく、寄るの量販店に忍び込んで売り物かっさらう、とか神奈川統一に向けてリアル戦争ごっことか、バイクという戦闘マシンを操るエースパイロットの俺が先陣をきるぜ!とかwwwwwww
もう厨二汁全開で楽しそうな人生送ってるじゃんwwwwwww
お情け頂戴で
早朝にガス交換してるんよ、回収
早朝に新聞配達とガス回収の仕事
同情してほしくて
ガス回収、早朝の仕事
分かる??
自らを泉南最強の輩(笑)で泉州連合の総長は俺様の舎弟だ!!(ドヤァ♥
と豪語する元暴走族、現・輩(笑)の現在はパワハラ、モラハラ、セクハラと三拍子揃った前科歴ありの暴力社員
だからトラックの運ちゃんやるしか仕事が無いw
後から来たクセに偉そうに我が物顔で仕切り出してコイツが来た職場は
どんな優良ホワイト企業も必ずブラック企業になる所謂『ブラック企業製造機』wwwww
ハルシオン中毒の他にもアル中、ポン中、ヘビースモーカーの身の程知らず!wwwwwww
な自称ゴンさん(笑)呼びの『広岡雅史』さんよお♥wwwwwww 雪野「考えたんだけど、私、やっぱお芝居やってみようかなって思って」
真秀「!」ガーン
亜弥「本当か!?やってくれるのか?」
雪野「うん、考えたけど、なんか気になって迷うくらいならやろうかと」
亜弥「うんうん、すごい嬉しいよ」
雪野「いや〜女優デビューっすよ」
亜弥&りか「舞台化だあ!」
真秀「やだ!そんな学園マンガみたいなのは!」
雪野「真秀さん!」
真秀「いやあああああああぁあああああ」きゃあ〜 雪野「真秀さんだって、あの脚本いいなって思ったでしょう」
真秀「…」
雪野「元々私たち三人から登場人物おこしてるから、自分の役は自分に合うんだ。
なんだかんだ言って亜弥ちゃんよく見てるよね。私たちのこと。
あれからずっと博士が頭の中にいて喋るんだよ。
これって自分の中で役が生き始めてるってことだよね。
すごいよね、そういうのって。
私、与えられた課題をこなすことは出来るけど、自分で何かを生み出すって出来なかったから、嬉しくて。
ね、真秀さんもやろうよ。真秀さんいてくれたら私も心強…」
真秀「や・ら・な・い…うっ!」
雪野「んだよ。私がやろうって言ったらやれや」
真秀「胃に…」
雪野「クラス動かして私無視したくせにさ」
真秀「う!」ずきっ!弱点
雪野「明るく振舞ってるけどね、ほんとはあれから私、人が怖いんだ。軽い人間不信」
真秀「汚っ!」
雪野「一度受けた心の傷って一生消えないものだよね」心の傷
真秀「うそをつけうそを!うー!チクショー!」
雪野「真秀さんもやるって!」
亜弥「おー」
真秀「ドナドナドーナドーナ…」←さからってもムダだと悟った 生徒役員A「有志による芝居の上演?」
雪野「はい、どうやればいいんでしょう」
生徒役員B「知ってる?」
生徒役員A「いや、うち演劇部ってかなり前に消えたらしいし。
ていうより厳しいなー。演劇って舞台を長時間使うんでしょう?
模擬店とかならまだしも、
それじゃブラスバンド部や軽音部からブーイング出ちゃうよ。
うーん、やりたいって言っても物理的に出来ることと出来ないことがあるよ」
生徒役員C「ああ、いくら宮沢さんと言ったって」
生徒役員A「だいたいそれ全員初心者なんでしょ?大丈夫なの?」
雪野「」ぶっすー
亜弥「やっぱ急な話過ぎるのかな」
雪野「ムキー!いいや!任せて!
こういう交渉関係は私の専門分野だし何とかする!」
亜弥&りか「おお頼もしい」おお
真秀「無理だって言われてるんだから諦めりゃいいのに。
ふん、私は何にもしないから。セリフしか言わないからね」
雪野「おーこわあ。ヤンキー真秀さんに逆戻りだよっ」 総一郎「へえ、本当にやるんだ」
雪野「うん、でも私一人だけだと生徒会長とかに強いこと言いにくくて。
忙しいのに悪いんだけど、その辺協力してもらえないかな」
総一郎「宮沢の頼みなら何でも。その話ってPTA受けしそう?」
雪野「うん、テーマ的に」
総一郎「だったら先生を味方につけたほうがいいよ。
文化祭でやるのにふさわしいものだって力のある先生が推してくれれば一番効き目ある」
雪野「あ、そっか!さすが頼れる!有馬いるとすごい助かるわ」
総一郎「え?」
雪野「有馬も忙しい時言ってね。私、力貸すからね」
総一郎「うん」 総一郎「そうだ、宮沢。浅葉秀明ディナーショーの内部情報を一部入手したぞ」
雪野「なにー!F組はがっちりガード固めてて、なかなか手の内見せないのよ。
一体どんな魅惑のステージを…」
『
秀明「ふふふ、カモーンベイベー!オレ!」
雪野「ミッチー!?」
秀明「カモンベイベー」
雪野「えー!?宝塚!?」
秀明「アモーッレ!」
総一郎「な、なに!?ジュリー?」TOKIO
秀明「カサブランカッ!」
総一郎「キャラクター商品!」
雪野「ノート、下敷き、缶ペンケース、テレカ、携帯ストラップ、時計、ボールペン
ラミカード、ポスター、ハンカチ、マスコット、鍵付き日記帳、1/6フィギュア!」
総一郎「書き下ろし絵本と同人誌」
雪野「うわーそりゃ売れるわ」
総一郎「あさぴんオフィシャルガイド!」
雪野「あさぴんカレンダー!?」
総一郎「あさぴん詩画集!?」
雪野「あさぴん詩集!?」
』
雪野&総一郎「おおおおお」ぞくぞくぞくぞく 健史「有馬くん!
部活?」
総一郎「いや、資料室」
健史「聞いたよ。有馬くん。インターハイで優勝したんだって?
やっぱり有馬くんはすごいな。今度練習見に行っていい?」
総一郎「見るほどのものじゃないよ」
健史「え」
機嫌
悪かったのかな
総一郎「…」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています