日光市街地でクマ捕獲 住民ら安堵の声 先週から目撃相次ぐ

 栃木県警今市署と日光市は19日、同市今市でクマ1頭を捕獲したと発表した。同地区の市街地では12日以降、同一とみられるクマの目撃が相次いでおり、捕獲の一報に地元住民からは安堵(あんど)の声が上がった。捕獲されたクマは、同市内の市有林に放された。

 同署や市によると、クマは体長約70センチの成獣で、性別は不明。同日午前7時ごろ、報徳二宮神社北方の茂みで、円筒形の専用わな(長さ約2メートル、高さ約60センチ)にかかっているのを巡回中の市職員と県猟友会日光支部今市地区会の会員らが発見した。わなの中で動き回るなど元気な様子だったという。

 市は市街地でクマの足跡などが確認された15日以降、猟友会と協力してわな2基を設置していた。同地区会の神山亨(かみやまとおる)地区長(65)は「目撃や足跡などの手掛かりを総合的に見て、クマの行動範囲を特定できたのが捕獲につながった」と話している。

 現場近くの今市幼稚園の桑門秀光(くわかどしゅうこう)園長(59)は「クマが捕まらず不安な日々だったが、捕まってよかった。非常に安心しています」と話した。

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