街中の猫を撮影して図鑑化する地図アプリ「ロジねこ」〜機械学習で「猫が住みやすい路地」を解析、AIで猫の種類判定も

街中にいる猫を撮影して“ねこずかん”を作成できるウェブアプリ。
機械学習により猫の住みやすい場所を解析するとともに、AIで日本猫の種類を判定することもできる。
見つけた猫はTwitterに投稿することも可能だ。

同アプリでは、猫が住みやすい場所を、「道路が狭くて車が通れない、人が少ない昔ながらの街並み」であると考えて、
国土数値情報をもとに幅員が3m未満の道路を抽出した“路地裏度”と、国土交通省土地総合情報システム
(不動産取引価格情報取得API)とRESAS API(人口構成)を使って、平均築年数や人口増減を基準に算出した
“ノスタルジー度”によって機械学習で判定する。
なお、判定した結果が正しいかどうかを検証するため、実際に街に出て猫を探すフィールドワークも行った。

また、日本猫の種類については、ディープラーニングにより、「白猫」「クロネコ」「サビ猫」「トラ猫」「ブチ猫」の6種類で判定する。
さらに、猫は神社や寺、公園などによくいるので、神社と寺の情報15万件と、公園情報1万5000件を地図上に掲載している。
なお、背景地図にはインクリメントP株式会社が提供する「MapFan API」の「RPG風」デザインを採用しており、親しみやすい地図画面となっている。

同アプリは、飼い主のいない猫のためにエサ場やトイレを設置し、食べ残しや糞尿を片付けたり、里親を募集したり、
不妊去勢手術を行ったりすることで、猫と人とが共生できる環境を整える「地域猫活動」の認知度の向上を目指して作成した。

発表者の青島英和氏によると、「まずは、地域猫活動に興味を持ってもらって、実態把握の手段として活用していくことを目指しています。
アプリに投稿された写真や猫の種類、位置情報などは、オープンデータとして、地域猫活動のために公開します」と語った。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200402-00000029-impress-sci