猫屋敷の主が直面した「3万5000頭殺処分」のヤバすぎる現実



「病院を持とう」
しかしある日、欧米の保護動物シェルターの管理運営方法についてのハウツー本に出会い、保護団体を運営していくためには、
報酬を生み出していく必要があることを知った。

「大赤字にならない運営を続けるための仕組みは、不妊去勢手術だとわかった。
その病院を持つことが運営の肝だと理解できたんです」

病院でケアをし、手術をする費用をちゃんと里親に請求する。拾ったとしてもかかってしまう費用だ。
その費用を保護団体から譲渡してもらう時も必要なのだ、という認識があれば、運営に回していくことができるではないか。
山本さんは、試算をしながらそう気づいていったという。

「私たちがやろうとしていることは、愛情に基づいたボランティアではなく、実は『ロジスティック』、つまり『物流』なんだと思いました」

「野良」と呼ばれる地域猫でも、問題は不妊手術をしていないがために増え続けてしまうことだ。
欧米では、仔猫のうちに手術をしておくのは常識だが、日本ではその認識が定着していないために、増え続けてしまうのである。

山本さんたちは、獣医師を内部に入れることで、この活動がサスティナブル(持続可能)なものになると確信したのだった。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191103-00068001-gendaibiz-bus_all
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