飼い主入院でネコ「多頭飼育崩壊」 自治協議会が保護ネコに不妊手術、引き取り手探しも

ペットのネコなどが子を産み過ぎ、飼い主が適切に飼育できなくなる「多頭飼育崩壊」が社会問題化する中、
兵庫県丹波市柏原町の柏原自治協議会では、地域猫活動班がネコの保護や不妊手術、引き取り手探しに取り組んでいる。
10日には多頭崩壊が起きていた町内の高齢男性宅周辺にいたネコを保護した。

丹波市から殺処分されるネコやイヌを無くそうと、代表の足立真紀さん(44)=同市=ら3人が活動する。
別名「One for Mee@丹波」。野良猫を保護し、不妊手術やワクチン接種、検査、ノミやダニの駆除など必要な措置を施した上で、
もらい手を探す「譲渡会」を不定期で開いている。

このほど、独居の高齢男性宅周辺にネコが多数いることが発覚。調べたところ、男性が餌付けをしていたが5月に入院していた。
ネコは2週間ほど食事を与えられておらず、近所に分散してしまっていた。
足立さんらが男性の了承を得て、9日夜〜10日に家の周辺に捕獲器を置き、約20匹を保護。
柏原自治会館(同市柏原町柏原)に獣医師を招き、手術をしてもらった。11日にも保護と手術をする。

足立さんは「丹波市でも多頭崩壊は表に出てきていないだけで他にも起きているはず」と指摘。野良猫への無責任な餌付けを問題視し
「ネコが幸せに生きられるように、きちんと室内飼いをし、不妊手術や必要な医療を受けさせてほしい」と訴える。

8月18日と9月15日の午後1〜4時に同会館で譲渡会を開く。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190711-00000000-kobenext-soci