開所2カ月、野良猫の相談・苦情増

山形市動物愛護センターわんにゃんポート(吉田浩治センター長)が開所し2カ月が過ぎた。人家近くで子育てする野良猫の相談・苦情が
増えているといい、センターでは近隣トラブルのもととなる、野良猫への安易な餌やりをしないよう呼び掛けている。

センターでは交通事故でけがをしたり、病気で衰弱したりしている犬や猫を収容管理し、飼い主が不明の動物については
新しい飼い主を探し引き渡す業務を行っている。
センターによると、今年4、5月の対象動物に関する市民の相談・苦情は犬の34件に対し、猫が119件と3倍以上になっている。

犬は飼い主による登録が法律で義務付けられ身元が分かりやすいが猫は「野良」が多く、人家の縁の下やベランダ、
納屋などで子どもを産み、近隣の住宅にふん尿をまき散らしたり、畑を荒らしたりすることがある。
繁殖期は年に2、3回あり、現在は出産シーズンに当たっている。

吉田センター長は人家の周辺で子猫が産まれた場合は「簡単に餌付けをしないでほしい」と強調する。
猫が一度「餌の在りか」と認識した場所はたまり場となり、居ついた親から1年で2桁の猫が発生するケースもある。

吉田センター長は「野良猫が子猫を産んだら3週間ほど放置し、親猫が子育てを放棄したりして子猫に衰弱が見られる場合は、
センターに問い合わせてほしい」と話している。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190615-00000005-yamagatan-l06
http://yamagata-np.jp/news/201906/15/kj_2019061500323.php