「さぬき動物愛護センター」開業03月10日 17時56分ttps://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20190310/8030003225.html
殺処分される犬の数が全国で最も多い香川県で、保健所に引き取られた犬や猫を、新たな飼い主に譲渡するための
設備を備えた動物愛護センターが、10日、高松市にオープンしました。
新たにオープンしたのは「さぬき動物愛護センター」で、香川県と高松市が共同でおよそ4億円をかけて、高松市郊外
の公渕森林公園の隣に建設しました。
施設の敷地面積はおよそ2700平方メートルで、所有者がわからなかったり、さまざまな事情で飼い主が飼えなく
なったりして、香川県内の保健所に引き取られた犬60頭と猫30匹を収容できます。
また施設には、新たな飼い主に譲渡するための設備が整えられていて、手術室では犬や猫に不妊や去勢の手術を
行うほか、迷子になった時などにどの飼い主のものか識別するための情報が入ったマイクロチップを埋め込めます。
さらに、屋外には譲渡を希望する人が犬と面会できる広場や犬向けの運動スペースもあります。
香川県では昨年度、保健所で殺処分された犬の数が1711頭と、5年連続で全国で最も多くなっていて、施設には
譲渡される犬や猫を増やし、殺処分を減らす役割が期待されています。
さぬき動物愛護センターの藤明洋和所長は「譲渡できる動物をいつでも見てもらえるので、来て触れてもらい、
1頭でも多く新しい飼い主のもとで幸せに暮らせるようにしたい」と話しています。