いまの日本の政治状況は、政治学的にも「事実上の一党独裁」と呼んでいいんじゃないかな。政治学者のみなさん、どうですか。異論ありますかね。

事実上の一党独裁が成立しているのだとしたら、それは主権者の責任です。与党を繰り返し選挙で勝たせてきて、それも両院で3分の2を与えたわけですから。
これでせめて世論調査での支持率が下がるなら与党も無茶苦茶するの控えるでしょうけど、主権者はそれすらもしないんですから。完全に制御放棄。

引き合いに出して申し訳ないけど、安倍自民党が目指しているのは中国みたいな国なんですよね。つまり政治的には一党独裁だけど自由経済なのでモノやサービスは豊富な国。
で、僕は日本の主権者には、それでもいいと考えている人が実は多いような気がする。カネが回ってるなら独裁でもいいよっていう。

そうでないと、ここ数年の現象は説明がつかない気がしてならない。民主主義の健全性に関心がある主権者であれば、安倍自民党のことはどう考えても支持できないわけで。
で、現に安倍政権が支持されてるってことは、日本の主権者は民主主義の健全性を保つことに興味がないってことじゃないか。