交通事故捜査の書類を廃棄するなどしたとして、愛知県警は22日、東海署交通課の男性警部補(54)と一宮署交通課の男性巡査部長(40)を停職3カ月、当時、一宮署交通課所属だった第1交通機動隊の男性巡査長(31)を停職1カ月の懲戒処分とした。

 県警は同日、警部補を公文書毀棄や証拠隠滅などの疑いで、巡査部長ら2人を虚偽公文書作成・同行使などの疑いで、それぞれ書類送検。警部補と巡査部長は同日付で依願退職した。

 東海署の警部補は平成27年10月、同県大府市内で起きた飲酒運転とみられる軽乗用車による単独事故で、車内にいた同県一宮市の男性(50)が運転したことを否認したことなどから、捜査を放置し、書類や呼気のアルコール濃度を測る飲酒検知管を廃棄するなどした疑い。

 一宮署の巡査部長ら2人は28年7月、一宮市浅井町で追突事故を起こした同県江南市の男性(56)が飲酒運転の発覚を免れようとした疑いがあったにもかかわらず、自動車運転処罰法違反(過失傷害アルコール等影響発覚免脱)容疑で立件せず、証拠を廃棄するなどした疑い。

 また、県警は同県半田市で10月にあった祭りの警備中、拾得物として預かった現金2万円を着服したとして、業務上横領容疑で半田署地域課の男性巡査(24)を書類送検し、停職6カ月の懲戒処分とした。巡査は22日付で依願退職した。


交通事故捜査で不正処理 事故書類・飲酒運転証拠廃棄、拾得物着服…愛知県警、3警官を懲戒処分 - 産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/171222/wst1712220060-n1.html