廃炉が決まっている高速増殖原型炉「もんじゅ」について、原子炉容器内を満たしている液体ナトリウムの抜き取りを想定していない設計になっていると、日本原子力研究開発機構が明らかにした(毎日)


「放射能を帯びたナトリウムの抜き取りは廃炉初期段階の重要課題だが、同機構
が近く原子力規制委員会に申請する廃炉計画には具体的な抜き取り方法を記載できない見通しだ」
「運転を開始した94年以来、原子炉容器内のナトリウムを抜き取ったことは一度もない」
「原子力機構幹部『設計当時は完成を急ぐのが最優先で、廃炉のことは念頭になかった』」
「炉内のナトリウムは放射能を帯びているため、人が近づいて作業をすることは難しい」
「規制委側『原子炉からナトリウムを抜き取る穴がなく、安全に抜き取る技術も確立していない』」


運転開始は1991年だが、関わった人間は全員、この重大な事実を知りながら黙っていたのか。25年以上も黙っていたのか。絶望的な国。