警察嘱託犬の競技会11/07 12:51nhk
ふだんは一般の人に飼育され警察の依頼を受けて事件の容疑者や行方不明者を捜索する「警察嘱託犬」の競技会が、総社市で開かれました。
この競技会は岡山県警察本部が毎年開いているもので、7日は総社市井尻野の高梁川の河川敷を会場にシェパードやレトリーバーなど35頭が参加しました。
競技は3つの種目で行われ、このうち飼い主の指示に従う「服従」の種目では、飼い主が歩くのに合わせて犬がぴたりとついて歩き、「待て」の指示が出るとその場にとどまるなど、息の合った動きを披露しました。
また「選別」では、あらかじめ与えられた布のにおいを覚えたあと5枚並べられた布の中から同じにおいを選びましたが、嗅ぎ分けたあと飼い主に布をなかなか届けない犬もいました。
参加した早島町の50代の女性は「きょうは犬が少し緊張していたようですがいつも訓練している成果が出せたと思います」と話していました。
岡山県警察本部鑑識課の影山龍司次長は「警察にとって嘱託犬は重要なパートナーなので、これからも行方不明者の捜索などに活躍してほしいです」と話していました。
警察嘱託犬は飼い主の高齢化などからこの10年ほど減少傾向が続き、担い手の確保が課題となっています。