嘱託警察犬の審査会11月22日 20時39分動画nhk
愛媛県警察本部は、一般家庭などで育てられた犬に事件捜査の協力を求める「嘱託警察犬」を選ぶ審査会を開き、犬たちが容疑者や被害者の捜索を想定した試験に臨みました。
「嘱託警察犬」は、ふだんは一般家庭や民間の訓練施設で飼育され、警察からの要請を受けて▼捜査に協力して犯人が残した証拠のにおいをかぎ分けたり、▼認知症などで行方不明になった人を一緒に探したりします。
愛媛県警察本部が松前町で開いた午前中の審査会には、ジャーマン・シェパード・ドッグなど13頭が出場し、容疑者や被害者の捜索を想定した試験に挑みました。
犬たちは、訓練士のサポートを受けながら、事件関係者役の歩いた足あとのにおいや空気中に漂うにおいを手がかりに、遺留品を捜し出していました。
今回の審査で警察犬としての一定の基準を満たした犬のうち、県警がさらに健康状態などを見極めて合格した犬が、来年度から1年間、嘱託警察犬に任命されます。
およそ30年に渡って犬とともに審査会に出場してきた訓練士の麻生健さんは、「ふだん通りの成果が出ました。事件の捜査では、現場ににおいが残っている良い条件のうちに出動して、成果を出してもらいたい」と話していました。