小型プロペラ機によるレッドブル・エアレースで、日本人初の年間総合優勝に輝いた室屋義秀さん(44)=福島市在住=に対し、県は16日、県民栄誉賞を授与することを決めた。

 記者会見で内堀雅雄知事は「室屋さんはこれまで数多くの挑戦を続け、素晴らしい結果を出した。まさに福島復興のシンボルで、県民に勇気と元気を与えてくれた」と語った。

 室屋さんは平成15年、NPO法人「ふくしま飛行協会」を設立。同協会が管理受託する農道離着陸場「ふくしまスカイパーク」を拠点に飛行練習を重ね、2009(平成21)年からエアレースに参戦。昨年は千葉市で開かれた第3戦でアジア人初の優勝を果たした。

 室屋さんは「年間総合優勝は、スカイパークで福島県の空を独り占めにして訓練できた成果だと思う。(県民栄誉賞は)県民の代表としてお受けしたい」とのコメントを寄せた。

http://www.sankei.com/region/news/171017/rgn1710170043-n1.html