大分県の中津市民病院で出産直後の男の子が医療ミスによって脳性まひになったとして、市は母親に1億4000万円の賠償金を支払う方針を明らかにしました。

 大分県中津市によりますと、2011年、中津市民病院で市内に住む女性が男の子を出産した際、乳児が低血糖によってショック状態となり、脳性まひの障害が残りました。
その後、女性の指摘を受けて病院が調査した結果、男性医師が男の子の低血糖の経過観察を見過ごしていたことが発覚しました。
病院側は適切な処置をしていなかったと認め、女性に1億4000万円を支払うことで和解する方針ということです。

 「生まれてすぐショック状態になりまして、適切な血糖管理ができていなかったことをその時点で申し訳なかったと説明、謝罪しています」(中津市民病院 大下洋志 事務部長)

 一方、女性は弁護士を通じて「市民病院には今後このようなミスを起こさないとともに、公正適切な医療の提供を望みます」とコメントしています。