愛知県警は22日、半田署地域課に所属する男性巡査(24)が、落とし物で届けられた現金2万円を着服したとして、業務上横領容疑で書類送検し、停職6カ月の懲戒処分とした。男性巡査は同日付で依願退職した。

 県警によると、巡査は10月、半田市内であった祭りの雑踏警備中、落とし物として届けられた2万円を受け取ったが、拾得物の手続きをしないまま自宅に持ち帰り、食費などに使ったという。
現金を落としたという届け出が署にあり、巡査が預かっていたことが発覚。県警が事情を聴いたところ着服を認めた。巡査は「制服のポケットに入れたまま忘れて持ち帰ってしまい、言い出しにくくなって自分の財布に入れてしまった」などと説明し、弁済した。

 また、県警は同日、いずれも飲酒運転の交通事故捜査を放置し、捜査書類や証拠品を廃棄するなどしたとして東海署交通課の男性警部補(54)を停職3カ月、
一宮署交通課の男性巡査部長(40)を停職3カ月、当時同課の男性巡査長(31)を停職1カ月の懲戒処分とした。

 3人は公文書毀棄などの容疑で書類送検され、警部補と巡査部長は同日付で依願退職した。関係した上司や同僚ら計6人も監督責任があったとして本部長注意などとした。


拾得物の現金横領/捜査書類を廃棄 愛知県警、容疑4人書類送検:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017122290120539.html