本年度に入り5人が逮捕されるなど相次ぐ県職員の不祥事を受け、小川洋知事は7日の定例記者会見で「極めて遺憾だ。
われわれの綱紀粛正の取り組みが職員一人一人に届いていなかった」と述べ、職員研修を強化する考えを表明した。不祥事の多くに飲酒が絡んでいることから、「適正な飲酒」をテーマに全職員を対象に今月から新たな研修を始める。

 県職員の逮捕者は昨年度までの5年間は年間0〜3人だったが、今年は8月以降の3カ月間で5人に上る。
このうち1人は道交法違反(酒気帯び運転)容疑。このほか暴行と県迷惑防止条例違反(卑わいな行為)容疑の2人も飲酒後に起こした事件だったという。

 県はこれまで飲酒運転の恐ろしさを伝える研修を毎年実施していたが、今後はこれに加え、飲酒による判断力低下に注意を呼び掛け、酒量の抑制を促す。
アルコール依存症の治療に携わる医師の講演を聴いた所属長が、今月中旬から各部署で職員を集め、内容を伝える。小川知事は会見で「再発防止について私がしっかり陣頭指揮を執る」と述べた。

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