酒に酔った女性に性的暴行を加えた罪に問われていた男性医師の裁判で、さいたま地裁は無罪判決を言い渡した。
 東京慈恵会医科大学付属病院の医師・松岡芳春被告は、去年8月、都内のマンションで、女性に酒を飲ませて酩酊(めいてい)させ、性的暴行を加えた罪に問われている。
 これまでの裁判で検察側は懲役4年6か月を求刑し、弁護側は「証拠は足りず、女性の記憶も曖昧だ」として無罪を求めていた。
26日の判決でさいたま地裁は「女性は『声や雰囲気』で松岡被告が犯人だと決めたが、当時の記憶は曖昧で、証言を信用することはできない。
犯罪の証明がないと言わざるを得ない」として松岡被告に無罪判決を言い渡した。
 この事件を巡っては、同じ飲み会の場にいた元研修医の男も起訴され、実刑判決を受けている。

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