路上に放置された犬のふんの周りに黄色いチョークで円を描く。これだけでふんを減らそうとするユニークな取り組みを名古屋市が始めることを決めた。

 「イエローチョーク作戦」と呼ばれ、見つけた人が円で囲んで発見日時を書く。ふんを拾わずチョークで目立たせることで、飼い主に周囲の目を意識させることがポイントだ。
後日まだふんが残っていれば、再び日時を書き加える。これを繰り返すことで放置が減るという。路上に「パトロール中」と書けば予防効果も期待できる。

 通学路のふんに悩まされていた京都府宇治市が2016年1月、チョークで日時を記す駐車違反の取り締まり方をヒントに試すと、放置件数が激減。
ボランティア団体や住民が自ら取り組む地域も出始めた。同市環境企画課によると、少なくとも40地域で作戦が展開され、ふんの放置が95%も減ったという。
同課は「監視員などを決めず、散歩する人にチョークを配るなど市民を幅広く巻き込むことがポイント」と話す。

 30日の名古屋市議会一般質問で吉田茂市議(自民)の質問に市側が答弁する。実施エリアや開始時期などは今後検討する。学校で使って短くなったチョークを配れば、ほとんど費用もかからないという。


犬のふん対策:チョークの円で撃退へ 名古屋 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20171130/k00/00e/040/274000c