錯乱女がいた。とにかく錯乱していた。
しかし、男は「彼女の直感だけは生きている」ことを知った。
彼女と話していて別の女に話しかければジェラシーで怒るし、
電話で長々と話すものだから「恐怖を感じているのか?」(J)と言えばそうだと言うし、
一人の時は黙っている(D)と言うし、
痛みを感じたときに怒る(S)。
彼女の長電話を止めたクローザーはDSJ と名付けた。
デカルト、セネカ、ヤスパース。
この錯乱女の話のどこを切り取るかを考えた。
「お母さんが、お弁当を持ってきて、そのまま寝てしまい、ハァ?」
というので、お母さんは持病を持っているかを聞くと「統合失調症と心臓病」だと言った。
お弁当か。お母さんは薬を持っていることが分かった。
そこで、「保険金に署名したか?」と聞くと、「サインしたけどどっか行った」と言う。
彼女は、とにかく普通ではなかったので、お母さんを家に入れないようにアドバイスするしかなかった。
この錯乱女に実験をしてみた。
俺はチョキしか出さないからジャンケンしよう。
「じゃあ、私はグーとパーしか出せないじゃん」
シーソーゲーム、ずっと私に傾いて、という小泉今日子の昔の歌を思い出した。
錯乱女は、風俗嬢だったというが、やたら女の子が好きだった。
そこで、あなたは生理が16歳で止まったか?
と聞いたら、17ぐらいで止まったという。
膣痙攣だった。
ピンサロ止まりだよ。