さて、父性を越える、か〜。

まあ、越え方としては母性と一緒だ。
対立の段階も経つつ、
心を完全性に近づけていけば、
支配は態度を変えるか、去る。

だから、父性がどんなものか、
父性の支配がどんなものか、
それを理解できれば、とりあえずいいのか。

やっぱりサリマンの話でいくか。
駿はサリマンに母性と父性の両方を与えている。

サリマンは魔法学校の校長だ。
母性は子を守る、育てる。

同時にサリマンは宮廷付き魔法使いだ。王は飾りだ。
父性は権力をもつ。子を社会で通用するよう鍛え、試す。

とでも言うかな?

母性の愛が足りずに育つと、アイデンティティに弱さが出る。
「自分はここにいちゃいけないのかも、怖い」
という症状になるが、

父性の愛が足りずに育つと、社会性に弱さが出る。
「自分にはなにもできない」か、逆に
「どんなに頑張っても認めてもらえない、腹がたつ」とか、
「何を手に入れても満足できない。もっと手に入れたい。欲しい」とか
そういう症状になりそう。

母性の支配は、「従わなければ愛さない」という脅しをかける。

父性の支配は「従わなければ、力でねじ伏せる」という脅しをかける。