超純愛小説「長老と北川景子」
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亜佐美は携帯を持ってきて、ある動画を見せた。なんとそこには、日本人男性の上に若い白人の綺麗な女性がまたがっている。
よく顔を観ると、我が会衆の長谷川主宰監督の顔だった。間違いない。絶句していると、「何年か前の国際大会の時の動画よ。」
「どこでこの動画を入手したんだ?」「それは言えないよ。聞かないほうが身の為よ。」語気を強めた。
「お相手は本部べテル長老の若い奥様だそうよ。」俺は何が何だか分からなかった。
「どうせこの動画は作りものだろ?」と言いながら、
長谷川長老のドアップで若い白人女性とスケベそうにキスしている姿を観て再度絶句した。
なんてこった、観なきゃよかったと愕然としていると、
亜佐美は今度はタブレットを持ってきて、また新たな動画を私に見せた。
十代位の若い女性とセックスを楽しんでいる中年男性は、凝視しなくても、はっきりとわかる、山本日本支部委員まさにそのお方だった。
随分長い動画を食いつくように観た。まるでAVだ。「これで、少しは洗脳がとけたかな?」亜佐美が言う言葉もあまり耳に入ってこなかった。
「信じられない!!」俺は何度も連呼した。
昔から山本日本支部委員の話は幼き頃から完全にリスペクトしていた。
大会で何万人への群衆への霊性の高さと迫力のある力強さと同時に、群衆への優しさと敬意を決して忘れない完璧なお話に
鳥肌が立つほどテンションが上がり感動し涙してきた俺だった。自分の講演の際の決して超えられないお手本だった。
年齢からも実力からも「日本のトップ」と噂されている方だ。
初めて握手して頂いた時、「素晴らしいお話ありがとうございました。」というと「ありがとう兄弟も野外でがんばってね。」
と凄く爽やかに優しく励まして頂いた感動は忘れる事ができない。
もう、頭が混乱するどころの騒ぎではなく、我慢ができずに思わず俺は冷蔵庫のビールを二本一気飲みした。