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亜佐美とは寝る間際に毎日ラインをしていた。亜佐美はユーモアのセンスがあるので様々な話で盛り上がったが、
亜佐美は下ネタをしたがるので困った。「おちんちん気持ち良かった?」とか「私の身体どうだった?」とか 「隼人兄弟の精液ごちそう様でした」とかとか。
俺は下ネタに慣れてないからその度に返答に苦労していた。
けれどそこが亜佐美の狙いで、返答するとウィットに富んだ冗談で返してくる。
眠くなると、亜佐美との情事を思い出し自涜するのが日課となっていた。男女が付き合うってこんな感じなのかな?と
幸せに包まれながら、毎日眠りに就いた。ある日、ラインも終わり、お決まりの自涜がも済ませ、さあ、ねるかと
眠りに就こうとすると再びラインが鳴った。亜佐美からだった「来週の土曜日会ってもらえませんか?」
キタぁー!とベットから飛び上がった。 なにやら、いつもとは違う、かしこまった文章。非常に意味深である。
感動でスマホを落っことしそうになった。 仕事も休みだし、奉仕もやすんでしまえ。なんとか息を整え落ち着いて、
「どこで待ち合わせますか?車で行きます。」 こちらもわざとかしこまった
「自宅からはちょっと離れていますが、セブンイレブン江の島三号店でどうですか?」
と来たのですぐさま「了解」と打った。さすがは亜佐美。離れたコンビニだとひと目につかないし、
かつ駐車場からすぐに車に乗れる。こういう頭の良い所や肉食系の所も北川景子似と言えよう。
次はもしかして・・・。いや、もう、いい歳をした大人同士。この流れなら、やる事は一つに決まっている。
そう考えると胸が高まり、興奮し寝つけなかった。「俺は中学生かっ!」と深夜独り思わずつぶやき情けない気持ちになった