2008年11月29日(土) 中日スポーツから

ドアラ“お父さん”に報告 「人気者に成長しました」

ドアラが“父”の墓前に手を合わせた。球界きっての人気マスコットキャラクターとなった
ドアラが28日、愛知県蟹江町を訪れた。目的は生みの親であり、13年前に55歳でなくなった
山田達夫氏の墓参りだった。

この日は山田氏の命日。ドアラは朝から同町の山田氏の自宅を訪ね、同町の善敬寺へ。
数珠を握り、静かに墓前で手を合わせた。

担当の石黒広報は「ずっと気になっていたのでホッとしました。いい報告ができたと思います」と、
ドアラの心境を代弁した。突然のブレークで、今や超有名人。立派になった姿で、生みの親の前で報告した。

「ドアラ」が生まれたのは1994年。それまで必要性を訴え、奔走し、尽力したのが広告代理店
「大広」の中日担当だった山田氏だった。

“愛息”誕生から1年後の翌95年、山田氏はガンで死去した。夫人のキクエさんは「主人の仕事が
こういうかたちで報われるとは思ってもいませんでした。本当にありがたいです。主人も天国で
喜んでいると思います」と、感激した。

ドアラにとっても、胸に深く刻まれる1日となった。「ファンの皆さんに喜んでいただく、という
ファンサービスの原点をあらためて思い出した気がします」と、石黒広報担当。連日のイベント
参加で多忙な中、親子のきずな、ファンサービスの大切さを確かめた。