吉野実香さんの例をあげると医者は口を揃えて「例外中の例外」と言う
吉野さんの何が例外かと言うと、stage3の乳癌で医者から「治療しなければ2年で死ぬ」と言われながら、それでも治療しなかったことが「例外」だったのである
普通はここで治療するからね
だからそれでも治療しなかったらどうなるか、というデータが無かった
ところが2年で死ぬと言われた吉野さんはその後10年近くたった今でも生きておられる
一時期は痛みや出血がひどく、このまま亡くなるんじゃないかと思っていた
ところが今は痛み止めのモルヒネすら必要なくなるほど安定しておられる
まさに癌と共存しているのだ
つまり2年で死ぬと言われて治療した人は「治療したから治った」と思っているが、実際は「別に治療しなくても死ななかった」のである
吉野さんがそれを証明している
癌には死ぬ癌と死なない癌があって、死ぬ癌はどんな治療しようと死ぬ
死なない癌は治療しなくても死なない
もっとも吉野さんのように痛みや出血に苦しみたくなかったら、ひどくなる前に治療した方がいいだろう
でもその時に「治療したから死なずにすんだ」と思うのは間違い
「治療しなくても死ななかったけど、症状がひどくなる前に治療して良かった」というのが正しい
死ぬ癌だったら治療しようが何しようが死んでいたのだから