シェルターは2週間ほどで出所しなければいけないところもあります。一方で、外出できないシェルターにいながら住居や仕事を探すのは大変で、
「なかなか出られない」というケースも。「入所する前にアパートの内見の予定も入れていたし、入ったときは、
2〜3日で出るつもりでした。だけどここは一度入ると、なかなか出られない監獄のようなところだったんです。
週に何度か、ケースワーカーさんが来て相談に乗ってくれます。私の場合は、生活保護のお金で引っ越しの初期費用を出してもらう方向で話が進んでいましたが、
そのためには生活保護下にシェルターに入った経緯を役所に説明しなければいけません。ですが、
なかなか話は進みませんでした。賃貸のお部屋を借りてここを出たいと思いながら、結局、1カ月以上もシェルターに入ることになってしまいました」
民間シェルターでは被害者の一時保護だけに止まらず、相談への対応、被害者の自立へ向けたサポートなど、
被害者に対する様々な援助を行っています。ですが、予算もスタッフもノウハウも足りず、不満を感じる入所者も多いようなのです。