【東京】警察「ここでは俺が法律だ」 工具を持っていた工事業者の男性を連行し違法捜査

工具所持を犯罪視し連行/東京土建の組合員/中野警察署員が違法取り調べ

 東京土建品川支部の組合員、中野健太郎さん(配管設備)が工具箱にマイナスドライバーなどを入れていたことが犯罪とされ、中野警察署で違法な取り調べを受けた。警察官からは「建設業者はろくなもんじゃない、クソだ」などの差別的な発言もあったという。
中野さんは「建設業者全体の問題だ」と考え、東京都に慰謝料の支払いを求めて提訴。6月13日には東京地裁で第1回公判が開かれる。
このほど、東京土建の会議で中野さんが話した内容を紹介する(東京土建機関紙「けんせつ」6月1日号から転載、一部略)

     ○

(略

●「建設業者はクソだ」

 中野警察署の取調室には若い署員たちと当番部長という年配の巡査部長がいて、明らかに犯罪だと言うのです。

 何が犯罪なのかはっきり説明してくれ、建設業者なので工具箱に工具が入っているのは当たり前だと押し問答になりました。
当番部長は「建設業者はろくなもんじゃない、クソだ」と言いました。

 そして裁判所の令状もなしに身体検査を始めました。
当番部長が若い署員に股間や肛門まで調べさせましたが何も出ないので、今度は「前科・前歴があるだろう」と。

 免許証で調べて、ないのは分かっているはずと抗議し、工具が違法なのかどうか本部に確認しなさいと話しましたが、「そんな必要はない、プラスドライバーはセーフ、マイナスドライバーはアウトなんだ」と言います。
法律にそんなことが書かれているのかと抗議したら、当番部長は「ここでは俺が法律だ」と言い放ちました。(つづく)
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