★辰野町が公園使用自粛を申し入れ パラグライダー落下事故で

辰野町の辰野ほたる童謡公園でパラグライダーが着陸場所をそれて落下し女児に衝突、
弾みで女児が大けがをした10日の事故を受け、町は11日、同公園のパラグライダーの
着陸場所としての使用自粛を「町パラグライダークラブ協会」に申し入れた。町はこれまで
使用を黙認していた。

町教委や同協会などによると、出発地点の大城山山頂は20年ほど前、地元愛好者の要望を
受けて町が整備。管理は協会に任せていたが、条例や文書に基づく契約は交わしておらず、
飛行の際に町に連絡する取り決めなどもなかった。協会の掘田勝会長(73)は「協会と町との間に
“あうんの呼吸”があった」と説明している。

出発地点には通常、協会員が利用者に同伴。ただ着陸場所は利用者任せで、同公園のほか、
町内の野球場や稲刈り後の田んぼ、空き地などが使用されていた。

町は同日、協会関係者から事情を聴く会合を開いた。着陸場所の広場と事故のあった遊具のある
広場が隣接しているため、町は着陸場所としての使用は危険だと判断。協会側に緊急時を除いて
使わないよう申し入れた。

事故を起こした山本直哉さん(38)は飛行歴10年以上のベテランだが、同町での飛行は初めてだった。

掘田会長は「最近は大城山の利用者が減少していたが、10日は大勢の人たちが使用してくれ
喜んでいた。これまで大きな問題はなかったのに」と肩を落としていた。

▽写真:女児が事故にあった公園と大城山=辰野町の辰野ほたる童謡公園で
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20111012/images/PK2011101202100101_size0.jpg
▽ソース:中日新聞 2011年10月12日
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20111012/CK2011101202000108.html