取り敢えず医師の話な。
読んどけ

一般的に○○恐怖症と呼ばれているものはたくさんあり、学術用語として記録されているものだけでも200種を超えると言われています。高所恐怖症や対人恐怖症などは、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、それらすべてが独立した正式な病名というわけではなく、状態によって様々な病気の症状として診断されることも多いのです。
とはいえ、恐怖は人間だれしも抱える自然な感情の1つです。程度に差はあるにしても、まったく恐怖を感じない人はいないでしょう。多くの方が「自分は○○恐怖症だ」と口にしたりします。
しかし、それらすべてに治療が必要なのかと言うと、そんなことはありません。○○恐怖症を抱えていても、普通に生活を送っている人がたくさんいらっしゃいます。
では、どんなときに治療がすすめられるのかと言うと、その恐怖が一般の程度に比べあまりに強く、
本人や周囲の人が非常に困っている
日常生活や仕事に大きな影響が出ている
のいずれかに当てはまるときです。
恐怖は誰しもが抱える感情だからこそ、普通と病気の線引きは難しいものです。その基準は、その恐怖がどの程度生活や健康状態に影響しているかということになります。自分自身で上手く付き合って生活ができ、とくに困ってもなければ治療の必要はないのです。