ご存じの方も多いだろうが、確かに現在の「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」は視聴率が低いのかもしれない。
だが、これが映画版になると、年間興行収入のベスト10は常連といっていい。

 今年は3月に「ドラえもん のび太の月面探査記」(東宝・八鍬新之介監督)が公開され、興行収入は約50億円。
4月には「クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜」(東宝・橋本昌和監督)が公開され、こちらも約19億円を稼いだ。

「興行収入だけでなく、ソフト化に伴う利益や、物販もあります。アニメコンテンツはテレビ局の経営を左右するほどの収入源です。
例えばテレビ局の株価ですが、日テレは1400円台、テレ朝が1700円台なのに対し、テレ東は何と2300円台。
これはアニメ事業が好調なことを投資家に評価されているからです。テレ朝は『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』の放送日を変えて視聴率を下げました。
この悪い流れが映画にまで伝播すると、テレ朝の屋台骨は揺らぎます。番組改編のミスどころか、経営判断ミスと言われてもおかしくないですね」(同)