ではアニメの放送を止めるという選択はないのだろうか。
テレビ朝日には、アニメ放送から撤退できない理由がある。
「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」のアニメーション制作はテレビ朝日の子会社シンエイ動画が担当し、さらに作品からのライセンス収入が大きい。
テレビ放送以上にキャラクターから生まれる利益が無視できない。
さらに番組やキャラクターの認知度を上げるには、視聴者の多い時間でのテレビ放送が欠かせない。
 劇場映画との連携もある。テレビ視聴率の漸減とは逆に、毎年公開される両作品の劇場映画の興行収入は近年大きく伸びている。
これも大きな収入だ。しかし映画もテレビシリーズを通じた認知度があってこそだ。